実際に着物を着る人間しか気にしてないだろうことは自覚しておりますが、アンティークの着物の仕立てを見ると、誂えた人がどう着ようと思っていたのかが伺えて、それがまた、コレクターにとってはなかなかに楽しいところだったりします。
たとえば、この御召の場合

ごく淡い卵色の八掛とか
上前の肩から胸元にかけて、鹿の子で牡丹が織り出されている部分が配置されている感じからすると
『上品なちょっとしたよそいき』
だったのではないかと思われます。
※補足
御召は、先染めの強撚糸で柄を織り出した、いわゆる織の着物(≒カジュアル)ですが、元々が裃の素材出身だからか、縮緬のようなシボと光沢があるからか、柄行によっては上質な色無地ぐらいの感覚で着ても良いよ、みたいなややこしいモノなんですわ。
しかし、白半襟にはんなり帯では、総長の黒マスクが激しく浮いてしまう!(←白マスク買いなさいよ…)
これは、先週着たものです。

牡丹に橘とたぶん鳩の御召(天ふの国)、立涌に縞の一重帯、梅椿柄の錦紗のハギレの半襟、絞りのアンティーク帯揚げ(以上kimonotento)、ツモリチサトのプラネットな帯留め、パステルトリコロールの三部紐(以上和風館ICHI)。
ポップ風味のパステル古典柄でなんとか春っぽさを出そうと足掻いてみました。
本当は

襟元もパステル調を取り入れて帯周りに繋げたかったのですが、いかんせん首から上が浮きまくり(←だから白マスクを買いなさいよ…)で断念しました。
コーデの最大の難関は『オノレも込みでトータルに合わせる』であることを痛感した次第です。
嗚呼、難しいやね。


