みなさん、今宵の月はご覧になりましたか?
ワタクシの住まう地域では、21時を過ぎた頃から薄い羊雲が空に広がり、その中を月が游いでいくような景色となりました。
半透明の雲に映える月輪はほんのりとした虹彩を帯び、時折雲の切れ間から顔を見せる月のなんだか眩しいこと。
あまり月を見すぎると、桂男に招かれて寿命が縮むと言われるのですが、透明な夜の底に居るような感覚も心地よく、つい、首の痛みに耐えられなくなるまで見上げてしまいました。
…おっと、若干ポエマー(笑)になってしまった。いかんな。
で、タイトルにもいたしました桂男のこと。
桂男というのは決してヅラをかぶっている男性のことではなく、中国の伝説上の存在で、仙術を学んだ罰として月にある桂の木のワサワサと伸びる枝葉を剪定し続けている男性のことです(あ、なんか違う気が…)。
日本にも平安時代には伝わって来ていたのですが、その後、元々日本人の持っていた月のイメージと結びついて、江戸時代には、自分をやたらまじまじど見つめる者を月(=冥界)へ招く妖怪となりました。
人の噂によると、妖怪桂男はどえらい美男のようです。そりゃあ、まるで月のように。
というか、桂男自体が月を指す言葉として使われていた歴史があり、そこから転じて、月の如く美しい男性という意味でも使われるようになったそうな。
命を粗末にするつもりはさらさらないのですが、ちょっとぐらいなら寿命が縮んでも良いので、会ってみたいなぁ、桂男。
と思って会ってみたら「寿命返せ!」としばきたくなるような自信過剰のオレ様が出てきたらどうしようかな。
あ、ボコボコにしばいて寿命取り返せばいいだけか。
と、今日も妄想に余念のない中年乙女でした。