テキスタイルの柄にも、縁起を担いだものが多々あります。
そのひとつが唐草模様です
蔓草が曲線を描きながらエンドレスに続くさまに、良いことが繋がりながらいつまでも続くという願いをこめた吉祥柄です。
色々なバリエーションがあるこの柄ですが、個人的にはやはりコレ。

昭和30年代ぐらいには、画像のような色柄の風呂敷は、縁起の良いものとして嫁入りに持って行ったり、引き出物で貰ったりして、どこの家の箪笥にも一枚は入っているものだったようです。
ドロボウなんてのは他所様の家を物色に来たふてぇ輩なんで、わざわざ金目のものを持って帰るための袋物など持ち歩いたりしませんので、ついでに風呂敷を頂戴して包んだんですな。
それで、唐草=ドロボウのイメージが広まったそうです。
しかし、コレを見て
「あ、ドロボウ柄!」
と思う人も、日々減少の一途を辿っているものと思われます。
そのイメージ消滅の傾向が、唐草模様の名誉回復になることを祈りつつも、昭和の若者としては若干の寂しさを禁じ得ない今日此の頃です。