永冬生活…闇 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

光と闇は表裏一体。
2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
LDH系、特に三代目JSB、特に登坂広臣(臣ちゃ)好き♡♡♡
斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)

確かに、オセロのやり方はおかしかった。

これまでも、検査が間に合わないから、と、私ともう1人の子が駆り出された筈なのに、私達に検査ではなく、検査済み製品の梱包をさせてみたり。
もちろん、余計な口出しをしたら、また、どんな落とし穴を仕掛けられるか解ったもんじゃなかったので、一切、何も言わなかったが。

突然、ツカッツカッツカッと私の側に来たメスボス。

「あんたねッ。私達は、場所も内容も違うけど、同じ検査課なんだからねッ。携帯の方の検査だからといって、あんたが遠慮する必要はないんだからねッ。」

へっ!?

私は自分の耳を疑った。

これだけならまだ、私をけしかけて、一悶着起こさせようとしてるのか…とも思える。
しかしメスボスは、以前、私が仕切ってやっていた時のことを色々誉めてくれたのだ。

あんたの時は、チャンと皆が検査しやすいように細かなことに気を配ってくれてた、

段取り良く、手際良く、仕事を進めてた、

皆に、解りやすく指示を出したり、説明をしてくれてた、
(最終的に、こういう風にしなきゃいけないから、今はこれをやります、みたく)

などなど。

もちろん、このメスボス。
オセロに対して、ある程度は【苦情や疑問を進言】していた。

しかし。
オセロは、こんなオバチャンを屁とも思っちゃいなかった。

「いやッ。これはこうだから、今はそれをやって下さいッ。」

誰が聞いても理解不能な理由をつけ、メスボスの言うことを跳ね返した。

オセロのやり方は気に入らない、

文句は山ほどどっさりある、

でも携帯の方の検査の段取りや進め方は解らない、

という焦れた状態。

それで、事情が良く解っている私を【対抗馬】として出したかったのかもしれない。

でも先程メスボスが誉めてくれた内容は、実際、私がやっていたことだった。
それは決して私を【踊らせる為】ではなかったわけだ。

メスボスは、ただ、イチャモンをつけているだけのおばはんじゃなかった。
チャンと私のやることを見てくれていたのだ。

内心では、ある程度私の仕事ぶりを認めてくれていたのか。

あれだけ私にイチャモンをつけたのは、自分がそこの【ボス】であることを、私に知らしめる為だったのかもしれない。

オセロの方の仕事をしていた頃、自分のことだけを考えて、自分がやりやすいように勝手にやっていたオスボスのやり方を、私が変えさせたことがあった。

「なんだ、チビちゃん?」

と言ったオスボスに、チャンと理由を説明すると

「あんたも言うようになったなぁーッ!!!」

と言われたことがあった。

生意気な小娘がッ、

俺に意見するってかッ、

みたいな言い方で。

オスボスのことだから

「あいつは最近、生意気になったッ。」

とでも言っていたに違いない。

そんな話しを聞かされていたので

{{こりゃ押さえつけておかないと、自分の地位が危ない。あの小娘の思い通りに変えられたりしたら大変だッ。}}

とでも思ったのかもしれない(苦笑;)。

とにかく私は嬉しかった。
メスボスが私をチャンと評価してくれていたことが。

もちろんだからといって、急に私に優しくしたり、私の思うようにさせてくれたりする人ではない。

それでも。
見ていてくれたことが解っただけでも良かった。


そしてこの頃。
家でも別の問題が起きていた。

ダーリンの借金だ。

借金は【順調に】増えていた。

新たな消費者金融の契約書を、何度目かに見つけた時、初めて私は怖くなった。
今いったい、いくらの借金があるのだろう。
お金の問題だけは、あくまでも【他人事】だった私も、流石にこのままいったらどうなるかと…。

そんなある日。

ダーリンの様子がおかしいのに気付いた私は、彼を問い詰めた。
すると、闇金にお金を借りたことを打ち明けたのだ。

私は愕然とした。
ニュースでしか知らなかった、【闇金】の当事者が、こんな身近にいたなんて。

ダーリンは、どうにも切羽詰まって借りたものの、怖くなって不安定な気をまとっていた。

私達は色々考えた末、司法書士に助けを求めた。
司法書士の人達が、多重債務者を救済する会を作っており、そこへ駆け込んだのだ。

ところが。

その会…【救済会】が開かれている会場へ行ってみると、想像以上に沢山の人々。
それだけ、多重債務で苦しんでる人達が多い、ということか。

システムとしてはまず、受け付けで名前を記入。

用紙を渡され、自分が借りている消費者金融名、金額、契約した日などを記入する。

その後、何人かいる、司法書士と話しをする。

どの司法書士になるのかは、ランダムなのか、何か規定があるのか、は不明だが。

待合室みたいな所で待っていた私達は、名前を呼ばれ、おずおずと足を進める。

そこに座っていたのは、やや小太りの、やけにふってぶてしい感じの男性だった。

何もかもが初めての私達に、早口で法律の専門用語を並べ立てる。

訳が解らずにいると、今度は机を、バンッバンッ叩き威圧する。

私達は【救済会】に来ている筈だった。

何故こんなに、恐怖を感じるほど威圧されねばならぬのだろ?

多重債務者…。

それだけで人間失格だ、とでも言いたいのか。

【嫌な思いをわざとさせて、二度と同じ間違いを犯さぬようにしている】

もし、そう言われても、とても納得出来ぬほどのものだった。

時々、机をバンッバンッ叩きながら、上から目線で、威圧的に、半ば怒鳴りつけるような態度の司法書士の前で、言い返すことも出来なかった私達。

しかも、態度が横柄なのは、この司法書士だけでなかった。
他の司法書士も、受け付けの助手みたいな人も、皆、態度がでかかった。

早く時間が過ぎるのを祈りながら、二度とここへは来まい、と、固く心に誓った。
もし今後困ったことがあったとしても、他の手段を取る、という意味で。

結局。
とりあえず、一番やっかいな闇金だけ、手続きの仕方(返済停止と、過払い金払い戻し請求)を教えてもらった。

【救済会】は、消費者金融への過払い請求など、自分自身が直接立ち向かうやり方は無料で教えてくれたのだ。
なのでもちろん、弁護士同様、代行をお願いするのは有料だった。

腹は立ったが、だからこそ、手ぶらで帰るのも悔しかった…
という訳ではなかったが、せっかくわざわざ来たのだから、という思いで教えてもらった。

必死で怒りを抑えながら。

そう。
この教え方がまた、非常に横柄だった。

{{こんなことも解らないのかッ!!}}

とでも言いたげな、人をバカにした話し方。

よく切れずに我慢したもんだと思う。

そんなこんなで。
闇金の分だけは無事に手続きも終わり、チャンと過払い金を取り戻すことが出来た。