永冬生活…義姉 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

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2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
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斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)

義姉が、自分の代わりに消費者金融でお金を借りて欲しい、と言ってきたのだ。
いわゆる、名義貸しだ。
私が、自宅に帰る日だった。

義姉は、今のご主人と結婚する前に、結婚まで考えた、本気で付き合った男性が2人いた。

その2人は親友同士。
同時期に2人に告白されたが、義姉はどっちも好きで、選べなかった。
それで、片方の男性が身を引いた。

晴れて付き合うことになった…
筈だったが、そのAさんが、他の女性と結婚することになった、と。

じゃあ、と、もう1人のBさんと付き合うことになった…
筈が、このBさん。
自分が義姉と付き合えなかったので、他の女性に手を出したのだが、それがまた、よりによって893屋さんの女だったらしく。
命も危ない、とかで、姿を消してしまった。

で、やけくそになってる時に出会ったのが、今のご主人。

しかし。
本当は、義姉はご主人のことが好きではなかった。
それどころか、むしろ、嫌いなタイプだった。
(確かに、チョイキモ系の変わり者)

ところが。
子どもが出来てしまい、成り行きで【仕方なく】結婚したのだった。
このご主人も、本当に義姉に愛情があったか、は、疑わしく。

どっちもどっち。
まさに、類友を絵に描いたような夫婦だ。

それから15年ほど経っていたこの頃。
思いがけず、過去の【亡霊】に振り回されることになる。

どういう事情か義姉は、その元カレ2人、それぞれの借金の保証人になっていた。
その消費者金融の借金取りが、義姉の周りに出没しているらしいのだ。

どうやら元カレが、2人とも逃げたらしい。

これは、義母がチラッと言っていたのだが、結婚後も、何度か逢っていたようで。
もちろん、両方の男性と。

後から思えば、義姉のご主人が好きでなかった義母、どうもそれに協力していたふしがあり。
【本当はそんなことしちゃ(いけないのだろうけど)…ねぇ…】的なことを、ボソッと言ったことがあったのだ。

自分のところに来ているように装い、元カレの所に行かせていたのだろう。
その時にでも、保証人になったのだろか。

全部で5本あった借金は、3本が保証人になっていて、あとの2本は義姉本人の名義のもの(つまり、名義貸し)だった。

支払いに困った男達が逃げてしまった為、義姉のところへ取り立てに来たのだろう。
5本の借金は全て違う消費者金融の物だったのに、いっぺんに取り立てに来たらしい。

ということは…
それぞれの金融会社が示し合わせ、仲介人みたいな人が来たのか。

と、世間知らずの私はこの時、素直に義姉の話を鵜呑みにした。

今なら、義姉の本性を知っている今なら、【仲介人】的話しら辺だけでも、怪しい、と、義姉に対して疑惑を持ったのだろうが。

そもそも、本当にその二人が借金をしたのか?

本当に保証人になっていたのか?

本当は義姉自身の借金じゃなかったのか?

今さら聞けないし、まあ本当は(義姉、超お得意の)【創作話】だったとしても、そうだ、とは言わないだろう。

彼女が言うには、逃げ出せないように常に2~3人の見張りがついている、と。

ウロウロしたり、後をつけたり。
ある時は電話で【わかってるだろぉなッ!?】と言ったと。
恐怖で、精神的にかなり追い込まれている様子だった。

義姉はその恐怖から逃れる為に、一日も早く借金を完済したかった。
しかしそんな現金は手元にない。

それで、バラバラに借りているお金を一つにまとめ、それを返済しようと考えた。
一ヶ所からまとまった金額を借り、今バラバラに借りているものを全て返済し、あとはその一ヶ所の分だけを返していくのだ。

これは経験したものでないと、なかなか理解しがたいことだが、毎月同じ合計金額を返済するとしても、例えば、同じ銀行から同じ日にやるとしても、何ヶ所へもの返済作業は、精神的にかなりキツいものだ。
もちろん、借りた自分が悪いのだが。

それが返済先が一ヶ所なら、たとえ毎月の返済額が増えたとしても、その方が精神的負担は少ない。
あくまでも、私の感じ方だが。

もっとも義姉の場合、督促されてしまった恐怖から逃れる為の【おまとめ】だったが。

かといって消費者金融から借りると、金利が高い。
そもそも彼女自身は枠を目一杯借りているので、消費者金融からもそれ以上借りられない。
もちろん、担保もないので銀行からも。

ましてや義母に言える訳もなく。
それで追い詰められた義姉は、ダーリンか私に名義貸しして欲しい、と言ってきたのだ。

とりあえず叔父さん(義母の弟)に銀行からお金を借りられるか聞いてみて、駄目だった場合は私達に頼む、と。

ところが、叔父さんにはあっさり断られてしまった。
叔父さん自身、自営をするにあたり、目一杯借りていたので無理だ、ということだったらしい。

もっとも叔父さんにも、詳しい事情を話さず、とにかく、助けてくれとお願いしたのだから、断られても仕方ないだろうし、何かよからぬ予感がしたのかもしれなかったが。

すると今度は、ダーリンの名義で200万円借りられるかもしれない、と言い出した。
それも、私が保証人になって。
借りるのは、消費者金融ではなく、普通のカードローン会社。

もちろん、快諾。

当時。
私は、いや、ダーリンも、それこそ家族の誰も、義姉のことをよく解っていなかった。
彼女の本性を。

義姉の様子を聞いて、助けてあげたい、と思った。
私に出来ることがあるなら、なんでもしてあげたい、と。
保証人でも、名義貸しでも。

それで、快く承諾してしまった。

後から思えば受けるべきではなかった。
しかし、相手はダーリンの実のお姉さん。
それに、銀行員であった義姉を全面的に信用していたし、私が知る限り、悪い人ではなかった。

困っているのを見て無下に断ることも出来なかった。

言われるまま、保証人に必要な所得証明などを市役所で貰う。
無事、審査が通り、借り入れ及び返済用のダーリン名義の通帳を新しく作って渡す。
後は、義姉が月々の支払いをしていってくれれば良いだけだ。

ホッとした。

困っている義姉の役に立てた喜びすら感じていたかもしれない。
この件はこれで解決…と思った。
この時は。