永冬生活…激痛 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

光と闇は表裏一体。
2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
LDH系、特に三代目JSB、特に登坂広臣(臣ちゃ)好き♡♡♡
斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)

何度目のトイレだったろう。

やっとの思いで布団に辿り着き、やっと横になったのに、

『チビッ!!チビッ!!』

と凄く怖い声で呼びかけながら、ダーリンが私の体を揺らしている。

((そっとしとけやっ!!コッチはしんどいねんっ!!))

痛いは、しんどいは、で、その意図が解らず、心の中で舌打ちをする。

『病院行こうっ!車に乗って行けるか?』

《・・・。》

『救急車なら行けるかっ?呼ぶからなっ!!』

え。

救急車っ!?

とうっすら思ったが、その時の私は、疑問を投げかけることも、逆らうことも出来ぬほど弱っていた。
そんな気力も余裕もなかった。

で。
初救急車(苦笑)。
時間は、朝の8時頃だったろうか。

しかし…
救急車が、あれほど乗り心地が悪いもんだとは思わなかった。

少し体に力が入っただけでも胃に激痛が走るのに、揺れる、揺れる。
病院に着くまでの間、布団で寝ていた時以上の痛みと闘うことになった。

病院は、迷子になりそうなくらい、大きな市民病院だった。

病院に着いてからも、痛みは酷くなる一方で。
胃に力が入るようなこと(正面から起き上がろうとしたり)をすると、激痛&胃けいれん。

そんな状態で胃カメラをのまされたから、たまらない。
更なる激痛が待っていた。

胃カメラをのむ前に、なんだか訳の分からない液体を口に含まされた。
(恐らく、カメラをのみ込みやすくする為の麻酔的なものか、軟化剤的なもの)
やや、とろみのあるその液体を、飲み込まないように、と言われ。

しかし、この時もアレルギー性鼻炎の症状が出ており、酷い鼻づまりだった。
口をふさがれては、呼吸もままならない。

その状態で

《ヒヒハヘヒハヒヘフヘホ》
(息が出来ないんですけど)

と、鼻を指さしながら訴えてみたが

「はい、あと1分半そのままでね。」

と言い放たれる。

鼻炎で呼吸が苦しいことは、解っていただけなかったようで。
仕方なく、胃の痛みと闘いつつ、顔の角度を微妙に調節し、必死で口呼吸も取り入れる。

ようやく、その液体から解放された、と思ったら、今度は胃カメラだ。
もちろん、激痛&胃けいれんと闘いながらになった。

ところが。
そんなに苦しい思いをしたのに、結果は異常なし。
吐いた時の軽い炎症はあるものの、他に重大な病状は見当たらない、とのこと。

え。

こんなに痛いのに?

妊娠している可能性があることを伝えると、尿検査をすることに。

しかし、水分すら受け付けない状態だった為、出ない。
後から、ということで終了。

結局。
はっきりとした原因は解らず。
胃薬やとんぷくを出され、帰宅して下さい、と。

妊娠検査もしてないし、痛み止めも全く効いてない状態で、だ。

納得のいかぬ顔の私達に、その研修医は

「まぁー、入院しても別に良いですが、痛みが変わるとは言えません。」

と、言いおった。

そう、彼は研修医だった。
まるで、コチラがいちゃもんつけてるかのような高飛車な物言いだった。

そんな言い方されちゃ、それ以上いられない。

ダーリンに悪いと思いつつ、帰宅することに。
(こんな状態で帰っても、ダーリンに迷惑をかけるだけなのは解りきっていたから)
時間はPM2時頃だったろうか。
病院のベッドから車まで車いすで。
(車いすもこの時初体験)

自宅近くに車を停め、歩いて家へ。

ところが。
ほんの5~6歩、歩いたところでメマイ。
ダーリンの腰らへんをギュッと掴み、その場にしゃがみ込んだ…
筈だったが、目を開けた時、見えたのは青空だった。

彼が必死に

『チビッ!!チビッ!!』

と、呼んでくれていた。

そのまましゃがんだつもりが、仰向けに倒れたらしい。

ダーリンが先に玄関を開けに行っている間に、少しでも歩こうとして再びメマイ。
座り込んで動けなかった。

ダーリンによると、その時も、目が逝きかけていたらしい;

あまりに心配で

『もぉ一度、病院行くか?』

と言っても

《家に帰る…》

と言ったから、仕方なく帰ったらしい。
歩けない私をおんぶして。

【帰ったらしい】と言うのは、座り込んだ以後のことを、私は覚えていなかったのだ。


そういえば。
これは、随分後で聞かされたのだが…。

最初に救急車を呼ぶ前、怖い声で私を呼んでいた時も、実は倒れたらしいのだ。

自分の中では、普通にトイレへ行き、用を済ませ、布団に戻った…つもりだった。

だがトイレに向かった私は、トイレの前で凄い音をたてて倒れたらしいのだ。
慌ててダーリンが抱き上げ、布団まで運んでくれたらしい。

【つもりだ】とか【らしい】ばかりだが、本当に、嘘偽りなく、全く記憶になかったのだ。
ものの見事に、その部分だけ記憶が抜けていた。

その時の私は、髪を振り乱し、白目をむき、引きつけを起こしていたそうだ。

ダーリン曰く

『本物の貞子かと思った』

今でも決して、その時の顔を忘れることは出来ないそうな。
(スマナイ;)