その夜、お店にチェリーが来た。
とても泥酔し、たまたま居合わせた女性達をナンパしていた。
しかし、なんせ泥酔していたので、非常に嫌がられていた。
後からたまたま飲みに来た、ガンビとその連れのうーたんを壁にし、避けていた。
聞いた話しでは、他のバイトの女の子を待ち伏せしたり、その子の自宅を知りたがったりしていたらしい。
また、そんな奴と関わってしまった自分を悔いる。
何故、そんな男ばかりが寄ってくるのか。
(まぁ、自分が引き寄せていた訳だが)
結局、チェリーが先に帰って無事解決。
私の中でチェリーは、有り得ない存在になってはいたが、今日の様子を見て益々嫌になった。
翌日。
再び来店したチェリーは、前日の失態を全く覚えておらず。
あれだけ泥酔し、目も飛んでたので有りうるが。
しかし、恥ずかしげもなく、よく連日来れたもんだ。
それも、店員達皆に飲ませて格好つけて。
『今日ならカラオケ行けるよ。お金あるし。』
なんて誘ってきたが
『最近、体だるくてさぁー。』
と、めっちゃ芝居してお断り。
二度とお店以外では会わぬと、改めて決意した。
この日ガンビは、約束通り髪を縛ってきてくれた。
実は初デートの時、今度髪を縛って来ると約束したのだ。
女の子のように、てっぺんを左右で。
とっても可愛かった。
(見た目はいいオッサンだが(苦笑;))
こっそり
『遊園地の約束、覚えてる?また、電話するから♪』
と耳打ちされた。
帰りる時、抱き合ったし、そっと手も繋いだし、気分は最高だった。
そんなある日。
AM10時頃電話が鳴った。
こんな時間に掛けてくるヤツは、一人しかいない。
リブ男だ。
だが、いつもと違い、なんだかウニャウニャしている。
『いずれは言わなきゃいけないから…。』
と、話し始めたのは…
結婚したい女性が居る、と。
1ヶ月ほど前からだ、と。
え。
そんな人が居るのに、この前私は、風邪薬を持って行かされたんですか。
そう。
あの時【どっちだ?チビロンか?】と聞いた、もう一人の対象人物は、お姉さんでなく、その結婚したいという女性のことだったのだ。
挙げ句に。
私が最初から子どもを連れていかなかったから、私への思いが冷めたなどとほざいて。
確かに、私の子どもの面倒を見ると言ってはいたようだが、面倒を見ると言った相手は、私達の関係が発覚した当時の上司であって、私には直接言ってないだろが。
(後日その話しを上司から聞かされた)
【子ども産んでくれ。アイツとは別れる。】
私が家を出たあと、私にそう言ってから、1ヶ月も経っていませんが?
私への気持ちが冷めたのなら、何故そのあとまた、【子どもを産んでほしい】なんて言ったのか?
というか、その時の【アイツ】とは、てっきりお姉さんのことだ、と思っていたのだが、もしかしたら新しい彼女のことだったのか?
まぁ、いずれにせよ…
つくづく、別れて正解だったと思った。
その日。
ふと、お姉さんに電話してみると、様子が変だった。
『何かあったの?』
と言うと
『チビロンさん…聞いた?』
と。
そう、リブ男の結婚の話しだ。
2日ほど前に聞いたらしいが、もう、涙声で。
ゆっくり話しを聞いてあげてたら、1時間。
多少は気が晴れた様子で一安心。
夕方。
買い物中にまたチェリーから電話有り。
友達と約束があると、嘘言ってお断り。
すると今度は、ガンビから電話。
私の声が聞きたくなったらしい。
(ウヒョッ)
『飲みに行きたぁ~い。』
と言ったら、来てくれることに。
本当は、その日は出掛けるつもりがなかったらしいけど
『チビちゃんにそんなこと言われたら、出ていかない訳にはいかないだろ?』
と。
前回と同じ所に飲みに行ったら、今回はカウンター席。
そしたら、なんと!!
るーたんがバイトに復活していた。
(仕事の関係で、辞めていた)
メッチャ格好良かった。
思いがけず、働いてるトコロが見られて、テンション上がった。
(違う人とのデート中だが;)
暫くすると、ガンビにうーたんから電話。
一度切ったけど、呼ぶことに。
私が一緒とは言ってなかったんで、ビックリしていたが、なんか納得していた様子。
その後カラオケへ。
結局、2軒ハシゴでAM5時まで歌い続けた。
3人ではっちゃけまくって、凄く楽しかった。
その後うーたんは帰宅。
ガンビが私を送ってくれた。
ちょっと部屋に上がりたいと言って。
コタツで色々お話し。
結局、会社休むってことで…
もちろんHコース(笑)。
カラダの相性はまぁまぁ。
でもガンビくんは、なかなか果てず。
で、上下交代したら、すぐ昇天。
非常に気持ち良かった、との感想をいただいた。
というか。
チェリーといい、ガンビといい、上では全く果てることが出来ず、下ならアッという間に果てるとは…。
つまりは、自分のカラダを自分で支えきれない、ということ。
根性無さ過ぎではないか。
確かに、上になるとシンドイが、男なら、そこはガシガシいって欲しいものだ。
その夜。
るーたんが飲みに来てくれた。
ラストまで。
私もすぐ仕事終わったんで電話すると、北さんと飲んでるというので、そのお店に。
ところが…
『チビちゃんは水割りじゃなくて、ロックだよ。』
なんて北さんの言葉にのせられて、調子ぶっこいてバーボンのロックをガンガン飲んでたら、文字通りベロンベロンに。
『車で送ってあげるよー。』
なんて言われ、車に乗せられ。
道中、北さんの前で、吐くは、田んぼで【小】はするは、大失態 。
(マジで恥ずかしい)
そのあと何度もkissされ、ラブホに連れ込まれそうだったけど、彼がオケラで免れた。
なのでまた、さっきの飲み屋のとこに戻り、私は、自転車で帰ることに。
帰ることに…は良いが、なんせベロンベロンで。
乗ってだか、引いてだかで、少し移動はしたが、途中でダウンしてしまった。
ふと気付くと、自転車をちゃんと停め、その横で、ガードレールに寄り掛かって爆睡していた。
そこは、田んぼの脇道みたいな感じだが、それなりに交通量はある場所で。
太陽が、激しく眩しかったっけ…。
(お昼近かったからね)
それが都会の路地裏とかなら、疲れたサラリーマン風で、なんとなく格好もつくが、田んぼの脇道だなんて。
格好悪いにもほどがある。
しかし…
るーたんが先に帰ってくれていて、本当に助かった(苦笑;)。