愛人との生活…存在 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

光と闇は表裏一体。
2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
LDH系、特に三代目JSB、特に登坂広臣(臣ちゃ)好き♡♡♡
斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)

リブ男と暮らすようになって、今まで経験したことがないようなことを沢山経験した。

美味しかった、屋台のラーメン屋さん。
私は豚の脂身が駄目(吐く)だったが、初めてまともに脂身が食べられたチャーシューの美味しかったこと。

吉牛も初体験でドキドキだった。

元々、家族で外食なんて、20年以上暮らした中でも数えるほど。
母が節約命の人だったので、母娘だけでファーストフードなんてことも無かった。

更に、元ダンは、【屋台なんて、得体の知れないもん使ってる】とか、【貧乏くさい】とか言うタイプの人で、もちろんファーストフード系もセルフサービス系も大嫌いな人だった。

だから、そういうお店とかに行くのが新鮮だったし、本当に楽しかった。

ちょっと高級感のある、おでん専門店。

スナック。

カラオケ喫茶。

連れていってもらう場所もそうだが、深夜に遊び歩く楽しさもまた、私をウキウキさせてくれた。

本当に、何もかもが新鮮だった。

下ネタしか話さない、小汚いオヤジばかりの飲み屋に連れて行かれたこともあった。

そこで私のことを、内縁の妻だなんて紹介してくれた彼。
嬉しくて、顔がにやけっぱなしだった。

そのお店は、その後も頻繁に連れて行かれた。
彼1人で飲みに行ったのに、【奥さんを呼べ】と皆に言われて、呼び出されたこともあった。

100円で一発やらせろ!

いや、50円だ!

10円だ!

なんてゲスな話しにも

『せめてお札にして下さいよー。』

なんて、常に笑顔で受け答えをする私を、常連さん達が気に入ってくれたらしい。

私も、そんな空間が心地良かった。
自分をさらけ出せる生活。

両親との生活でも、元ダンとの生活でも、出来なかったことや、やっちゃいけなかったことが、誰の目も気にせずに出来る解放感。

もしかしたらこれが、ずっと探し求めていた自分の本当の居場所なのかもしれない…
本気でそう思えるほど、居心地の良い空間だった。

だが、やっと探し当てたハズの自分の居場所も、自分1人だけのものではなかった。

そう。

彼には彼女が居た。
彼女は、夫も子供もある身。
2人が付き合っているのは、様子を見ればすぐに解ることだった。

特に、彼女の彼に対する言動は、解りやすかった。
もちろん、他の人達は誰も気付いていなかったが、誰かにバレてしまうのではないか、と思うほど解りやすかった。

それでも、リブ男は認めなかった。

彼女の身の上相談に乗ったことはあるけど、と。

それ、何処かで聞いたことあるパターンですよね?

私も、最初は身の上相談に乗ってもらったんですよね?

で、気付いたら違う所にも乗られてたんですよね?

どれだけ聞いても、頑として認めなかった彼。

当然、彼女に対しても、私の存在は明かされていなかった。

結局。
彼がその事実を認めたのは、私が家出をして、間もなくの頃だった。

2人で飲みに行った帰り道。
私はそのことを彼に問いただした。
それを知ったからといって、何も変わる訳ではなかった。
だが、明らかに解っていることに、嘘をつかれているのが許せなかった。

すると…

私の勢いに、逃げられない、と悟ったのか、やっと認めたのだ。

おまけに

『俺は、アイツとは別れないからなっ!! 』

と、高らかに宣言したのだ。

それは良い。
最初から解っていたことだから。
というより、ぶっちゃけどうでも良かった。
事実さえ解っていれば、私のことを大切に思ってくれさえすれば。

だがやがて彼女の存在が、私にいろんな感情をもたらした。
それは、彼女の身にも、同様に起こった。

彼女が、私の存在にハッキリと気付いたのは、職場で私達のことが騒ぎになってからだった。

最初、その騒動になる前に私の存在に気付き、彼に聞いたのだが、やはり、違うとトボケたらしい。
やがて騒ぎになり、私達の関係を知り、更には私が彼の部屋に住んでいるのを知ることとなる。

それでも、違うだの、なんだの、ノラリクラリと。

流石の彼女も、切れたらしい。
泣いて、わめいて、問い詰めたところ、やっと白状したのだ。
これは、例によって後に彼女と仲良くなり、色々チクッてくれて解ったことだが(笑)。

女の感は、あなどれない。
私もそうであったように、いくら隠したつもりでも、否定されても、解るもんである。

しかしやっと白状はしたものの、私のことがバレた後もまだ、最初の頃は、一度遊びで関係を持っただけだ、と。
一緒に暮らし始めたのは、私が行く所がないと言うから、気の毒に思って仕方なく置いてやってると。

まぁ、そんなことを聞いても、別に腹も立たず、特にショックもなかった。
彼の日頃の言動を見ていれば、予想のつくことだった。

むしろ、彼らしいとさえ思った。