両親…出会 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

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2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
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斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)

何より、世間体をメインで考え、自分のモノサシしか信じない母。

何より、自分をメインで考え、回りの心情などどうでも良い父。

そもそも
そんな二人が、どうして結婚することになったのか…。


のどかな雪国地方。
両親は見合いで出会った。

この話しになると 母は苦虫を噛み潰したよな顔になる。
「騙された」と。

仲人さんは
「この人は働き者だし、酒も煙草もやらない真面目な人」
と父を紹介したらしい。

しかし、実際は真逆。
酒も煙草もガンガンやるし、その上、ギャンブルまでやるときたもんだ。
もちろん
仲人さんがその事実を知らないわけはなく
父の身内に頼まれてか
仲人成功率を上げる為に自ら進んでか
…【嘘】をついたのだ。

世が世なら、訴訟もんである。

女に走らなかったのが、多少でも母の救いになったかどうか。
(実の娘に、【喰い付き】はしたが)

本当の父がどういう奴か
見抜けなかったのもあるが
この時代
まだまだ親の言いなりに結婚するのが
自然な流れであり
後にこのギャンブルが原因で
金銭泥沼蟻地獄や
プチ家出etc.の放浪癖、に
振り回されることになろとは夢にも思わず
母は父と結婚することになったわけだ。

元々
母は、大地主のお嬢様…の筈だった。
それが戦後、政府の方針だかなんか、で土地を小作人に渡さなきゃならなくなり、生活が一変したらしい。
一般の人に比べたら、沢山土地を持っていたが
逆に作業(田植えetc)が大変になったという意味で。

8人兄弟の下から2番目に生まれた母。

兄弟が多かった為
修学旅行にも行かせて貰えなかった。
それも、母だけ。

これは
丁度家計的に苦しい時期に重なってしまい
やむを得ずだったのだが
「自分ダケ行カセテ貰エナカッタ」
と恨み言を言っていたことがあった。
それも
1度や2度でなく、何度も。
余程、悲しく、
余程、悔しかったのだろう。

一番上の姉は
その当時には珍しく
女学校に通わせてもらい
自転車まで買ってもらっていたので
そういうのも母の感情に影響を与えた。

この出来事をはじめ、兄弟姉妹にまつわることで、母の中に大きなコンプレックスがあり
それが、母の人格形成に、大きな陰を落としているのかもしれない…。

ともかく
そんな状況でも、誰かに指示を仰ぐのでなく、常に自分の出来ること・やるべきことを探して、自ら進んで動いていた。
これは母だけでなく、家族間の暗黙のルールであった。
≪働かざるもの食うべからず≫である。

そのせいか、今でも良く動く。
私が最も得意とする
ボーッと座っていることなどない。
常に動いている。
その分、口も達者で、私に対する口激も休むことなく続き、こちらには閉口するが。

一方。

父は普通の環境とは言えない状況で育った。

母親(つまり私の祖母)の再婚の為、まだ小学生だった頃、会ったこともない遠い親戚に預けられたのだ。
祖母は戦争で祖父を亡くし、女手一つで2人の子どもを育てていた。
上が男の子である父、下が女の子だった。

しかし
誰が言ったのか、若い女1人では【肉体的に寂しい】だろう(ゲスな考え!)、てことで、再婚することに。
ところが、その相手には既に2人の男の子が居た為、これ以上男の子はいらないと。
それで祖母は下の女の子だけを連れて再婚したのである。

その後の経過を見ると、この時の決断が良かったのか、やや疑問は残るが。

というのも
再婚後、祖母は4人の子供を産んでいて、そのうち2人は男の子だったのだ。
兄妹の仲を引き裂き、父だけよそへ預ける意味があったのか?
再婚相手も、祖母も、どうせ後から男の子が出来るなら、最初からでも後からでも、父を引き取ることを考えなかったのだろか?

んー。

きっと祖母も、一生懸命考えた結果の精一杯…だったのだろ。
だから何度も、遠く離れた我が子にこっそり会いに行き、不憫に思ってお金を渡してたのだと思う。
結果的には、金銭的にだらし無い父を作り上げる要因になったやもしれぬが。

そのお金には、ある意味、祖母の愛が沢山詰まっていた筈だが、父にはただ物欲を満たす為だけの道具としか感じられなかったのかもしれない。
何だか解らないが、カネ貰えてラッキー、ぐらいの。
そのお金を工面する為に、自分の母親が、どれほど大変な思いをしたかなんて考えもせず。

もし祖母が、お金でなく、ぎゅーっと抱きしめてあげていたら、今とは違う状況になっていたのだろか…。

今となっては、想像の域を出ない。


2011/6UP