ジャケ買い
予算の都合上、まずは1冊だけ購入しました。
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隣国に侵略され、目の前で全てを奪われた慈空。兄のように慕っていた王太子から国の「宝珠」を託された慈空は何とか逃げ出し身を隠して暮らしていた。しかしある日、慈空が持つ「宝珠」に興味を持つ人物が現れ…
と、ここから慈空は仲間になる人物達と出会い、もう1つの宝珠を侵略国から取り返す神話ファンタジーが始まります。何でも「古事記」からヒントを得たそうで、読む前に忘れかけていた「古事記」を調べました(笑)
「無知」ほど恐ろしく、愚かなものはないと思います。いわれを歪め「神」にし、それだけに縋って祈る人間達の傲慢、盲信、偏見、怠慢…。主人公も然りでしたが、同じ目的を持った"色々"な仲間達を知ることで戸惑い、抵抗を持ちながらも受け入れていくのはなかなか面白かった。慈空と侵略国の王太女・薫蘭の思い出に涙が滲んだり、登場人物達の掛け合いが楽しくてクスッて笑えたり。タイトル通りの神、信仰、国の政云々の話だからといって小難しくはなく、世界の謎にワクワクしながら読めます。
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物語もさることながら、イラストがとても美麗。「KH」「FF」「グラブル」の岩佐ユウスケ氏がイラストを担当。挿絵はありません。
㊨慈空
㊧日樹
㊥瑞雲
表紙を開けたときに目に飛び込む「風天」があまりに綺麗すぎてしばらく見惚れましたが、私のお気に入りは「瑞雲」。美貌、肉体、強さ、全て兼ね備えた青年。風天、瑞雲が思っているのとは違う性格で、いい意味で期待を外されるのが良い。
NHKアニメ「烏は主を選ばない」の原作で今読んでいる「八咫烏シリーズ」や、昔に同チャンネルでアニメにされた「十二国記」が好きならこの「神と王」も楽しめるかなと。私は「八咫烏シリーズ」をチェックしていたら偶然見つけ、ジャケ買いしたら物語が好きになりました。
それでは
【おまけ: 賛否…どちらですか?】
またはどうでもいい?私は大嫌いです。まあ、私の感想も自己満足なんですけど。
