失業の場合③の続きです。

 

不採用に落胆している暇はなく、あと残り2件の採用活動に賭けました。隣州に本社があり、支社が我が片田舎の町にある建設会社勤務の元同僚Mさん。Mさんからまずは電話で数回、簡単に会社情報、Mさんの勤務内容、給与制度等を聞いてから、積もる話もあるので週末に会って詳しく話しました。私はムスメとお留守番。不採用になった会社Fと比べると会社的にしっかりしていて、オットーのソフトウェア開発者としてのスキルと経験が求められている感じがしました。

 

 

何が魅力的だったかというと、給与が「Tarif/タリフ(確定賃金制)」であること。これまでは昇給やボーナスは自分で会社と交渉しなければいけなく、昇給か否かを決める上司の機嫌を損なわないように気をつけなければいけなかったりと毎年、交渉が大変でした。オットー曰く、Infomatiker/インフォマティカー(コンピューター技術者)の世界はそれが普通だそうで、タリフなら安定した給与と毎年の昇給が期待できます。

 

あとは在宅ワークが可能。正直、コロナ規制も解除された今、(専業)主婦の私としてはオットーに平日は家を出て欲しい。たとえ1階と2階で離れていても毎日、1日中誰かと一緒は独り好きの自分としては耐えられないし、家事が好きなようにできない!

 

 

そういうわけで、

 

不安「1日だけでもいいし、ほんま頼むから"出勤"してくれ…これ以上はおかしくなってまう…オットーがいたらイライラすんねん…」

 

と、ハッキリ言ってコロナ規制が緩和された頃から解雇前まで、毎週1日はオフィスに行ってもらいました。オットーの希望は週4日在宅ワークで1日だけ我が片田舎町のオフィスに出勤。「いやもうコロナじゃないから平日は出て行ってくれゲッソリ」と叫びたいのを抑え…。

 

Mさんに会社と上司を上手く仲介してもらい、オットーは再び面接にまで辿り着いたのでした。

 

次回に続く