失業の場合①の続きです。
2005年に成立した悪名高い「ハルツIV(求職者基礎保障給付金)」は、2023年1月から「市民給付金」と呼ばれる新制度に変更されました。保有資産や住居等の規制・支給額減額の制裁が緩和されました。オットーが失業確定になればこの失業手当である市民給付金を受給することになります。
どれくらいかとザックリ見積もったら…、
例: 月々の支給額
上から、
- シングルペアレント→502€(約75,688円)
- 夫婦などパートナーを持つ成人1人につき→451€(約67,998円)
- 14歳〜17歳→420€(約63,324円)
- 6歳〜13歳→348€(約52,469円)
- 6歳以下→318€(約47,945円)
私とオットーは2、ムスメは4に該当するので合計で月1250€(約188,466円)の受給になります。家族3人で毎月約12万、それに子ども手当が180€(約27086円)。この額で暮らすとなると正直、今まで節約を"心がける"だけだった私が厳しく切り詰めたやり繰りがしっかりできるだろうかとても不安です。
当然ながら、パートナーが失業したら私が仕事を探さないといけませんが、ムスメに手がかかっています。私がムスメと同じ12歳の時は、母親がパートを始めていたからすでに鍵っ子になってました。ムスメを安心して預けられる人間はいないし、失業中のオットーに預けて日中に主夫をやってもらったら求職活動ができない。第一に、大卒でもない資格も就業経験もない私が必死になって稼いだ収入なんてたかが知れてるから、穴茄子はムスメの面倒みてくれとオットーに言われました。
当座なら貯金と投資ファンドを解約して…みたいな生活はできるけど、何年も出来ません。夫婦だけなら慎ましく暮らしていれば可能でしょうが、ムスメのために「遺産」(家、貯金、投資等)を残さなければいけない。
「ほんまに失業したら今までみたいに好きなもん買えへんようになるし、可哀想やけどムスメにも我慢してもらわんとなあ…」
とオットーとため息をつきました。
次回に続く