苦しまない、悲しまない、傷付かない。

辛い思いで毎日過ごすよりも、明るく元気に笑顔で過ごした方が良いと誰しも思う事なのではないでしょうか。

誰かの言葉で自分が傷付く。

自分の言葉で誰かを傷付ける。

言葉とか態度とか感情を相手にぶつける事で誰かに傷つけられたり、誰かを傷つけたりする事もあります。

どちらも自分が悲しい思いをします。

そして相手も同じように悲しい思いをする。

悲しまない事は果たして本当に良い事なのでしょうか。

自分の事で悲しまない人は、人の悲しみは分からないのではないでしょうか。

そのような人はどこか人間らしくないように感じられます。

自分の悲しみを噛み締めて、人の悲しみに出会う事でそれと近い距離感で心に痛みを感じられる。

そのような人はどこか人間らしく、そして魅力的に感じられます。

傷ついたり、悲しんだりするのはやはり必要な事なのではないかと思われるのです。

悲しまない傷付かないよりも、悲しんだり傷付いたりしながらも生きて行く方に魅力を感じるのです。