占いをしに来られた方に最初にするのは話を聞かせて頂く事です。
これまでに沢山の方々の話を聞かせて頂きましたが、来られる方にはその方の苦しみがあるのです。
苦しみ悲しみ傷つきながらもその方が抱えているものと向き合い続けているのです。
自分が抱えているものは自分で解決して行かなくてはならないのでしょうが、その重みに堪え兼ねて誰かに受け止めて貰いたいという衝動に駆られる時は誰にでもあるはずです。
そのような時には誰かに相談したくなるのではないでしょうか。
相談するというのはどこか自分の能力の無さや未熟さ、弱さや愚かさを人に見せるという行為と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それを恥ずかしいと思う方もいらっしゃるでしょう。
だけども、この世の全ての人達は何かしらの弱さがあるものです。
弱さを持っているのは自分だけではないのです。
自分の弱さと向き合っている人というのは、自分の悲しみを感じられる感性があるように思えます。
そのような感性があるから、他人の悲しみを感じられる感性もあるように思います。
その方が人間らしいと思いませんか。
自分には人間らしい感性を持っているという事は認めてあげても良いのではないでしょうか。