占い師として生きて行く理由

随分と昔の話になりますが、私にも苦しみさ迷い続けていた時期がありました。
自分の中に生まれた『問い』の答えを求めて著名な方々が出演されるテレビを見たり、書店に行っては色々な本を手に取り、心引かれる本を買って読んだりしていました。
その中のひとつとして占いというのがありました。
占いに関する本を読んだり、占い師と言われる方の所に行って何人かの方に見て貰った事もあります。
ほんの少しでも、ただ一言でもいいから今の自分に必要な言葉が欲しいと思ったからです。
だけど、残念な事に求める答えを得られる事はありませんでした。
どちらか言えば自分で本を読み続けて沢山の価値観に触れて、心を整理して行く事で答えを出せました。
そのさ迷い続けた時期はまるで『溺れる者は藁をも掴む』という感じでした。
溺れていると目の前に現れた一本の藁でも掴むものです。
助かる助からないというのでなくて、ただの藁でも掴むしかないのです。
でも小さくて細い藁でもとにかく一本ずつでも集めて行くと、それはいつしか大きな束になっていました。
そしてその束にしがみついていると、やがて陸地が見えて来たのです。
そこでようやく陸に上がれたのです。
さ迷い溺れ続けて陸に上がれるまでは、およそ７年程掛かりました。
自分の中に生まれた『問い』に、自分で『答え』を出せた事は今では良い経験だったと思います。
人には両親や兄弟姉妹がいたり、親戚や従兄弟がいたり、知り合いや友達や親友がいたりするでしょう。
そうした人達が周りにいても、時には言えない事もあります。
もし聞いて貰えたとしても受け止めて貰えなかったり、理解して貰えない事もあるでしょう。
そうした時にひとつの選択肢として占い師というものがあるのではないでしょうか。
人の思いを受け止めて、その思いに応えて行く。
そんな占い師として生きて行きたいと願っています。