先日、テレビ朝日の「モーニングバード」に出演しました。
以前にも日テレのZIP!から取材依頼があったんですが、なんせテレビの取材は急が多いんです。その時も「これから・・・」みたいな感じでの依頼で、さすがにスケジュールが埋まっていてお断りしたんですけどね。
今回はその日の朝に弊社に電話があり、「習志野の殺人事件で懸賞金がかけられることになった。千葉県警の元警部として事件について解説して頂けないか」ということでした。
この日も予定がありましたが、うまく調整できたのでお受けすることにして最寄駅で担当のディレクターと落ち合うことに。
ちなみにこの事件は昨年6月23日、夜勤のため徒歩で通勤していた女性が遊歩道で襲われ、現金を奪われた上に絞殺されたという強盗殺人事件でした。
発生当時、大きく報道されましたし、現場が私の自宅にも割りと近いので印象に残っていた事件でもありました。
私が解説して犯人が捕まったらそれはそれですごいでしょうが、そんなに簡単に犯人を推理して捕まったら現場の刑事に怒られてしまいますよね。
そもそも少ない情報で犯人を推理するのはものすごく難しい。
証拠のひとつがあるかないかで犯人像はまるっきり変わります。また発見された証拠も位置関係が変わっただけで全然違った推理にもなります。
ですからテレビ局の記者が取材した少ない情報+実際に見た現場の状況だけで推理するのは限りなく難しいわけです。
まぁしかし、仕事として依頼を受けたからにはいい加減なことは言えませんし、現場を歩き、犯人の心理を読んでみました。
自分が犯人だったらどうやって襲うだろう・・・。自分が犯人だったらどうやって現金を奪うだろう・・・と。
発生から約8か月、現場の刑事も何度も何度も足を運び、私のように推理したに違いありません。そして今も寝ずに懸命な捜査をしているはずです。
そんなわけでレポーターには私なりの推理を話させて頂きました。
翌朝、番組内で5分程度でしょうか、この事件の関係で放送されました。その直後からあちらこちらから携帯に電話が。
鹿児島の従兄からも「テレビ見たよー」と20年ぶりに電話があったり。
事件を風化させないためにもやはりテレビの威力は大きいなーと感心。
後日、担当ディレクターから「今回、新しい警察OBを使って評判も良く、視聴率も良かった、また、別の機会でお願いします。」などとメールがありました。
私が出演することにより、事件が風化せず、少しでも事件を思い出す方が増えて事件解決に結びつけば嬉しいのですが。
被害者のご冥福と事件の早期解決を祈っております。
千葉県警、頑張れ!!!