刑事ってプライベートの時間ないの? | 刑事塾 詐欺、採用面接、営業で騙されない、ウソや人間心理の見抜き方講座

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刑事って忙しいイメージがありますよね。

どうも一般の方は、刑事ドラマの影響なのか、警察24時の見すぎなのか、「刑事って大変な仕事なんだろーなー」と思われてます。

例えば、前職時代に人に仕事を聞かれることがあります。で、「いちおう刑事なんです。」と答えるじゃないですか。すると「そうなんですかー!いやー大変でしょ?。夜も遅いんでしょう?」などと言われます。

なんだか勝手に大変なイメージを持たれてるので得をしたような気分になりましたよね。

そんな時に限って夏休みで連休中だったりして。(笑)

じゃあ実際どうなのかというと・・ご想像のとおり忙しいです。


特に忙しいのは大規模警察署の刑事課の刑事でしょうね。彼らは日々事件に追われて仕事をしています。まさに次から次に事件が発生して・・って感じですね。

警察署では一週間に一度、当直があるんですが、規定上、当直明けは昼には帰れることになってます。しかし、ほとんどその時間には帰れません。

当直中に一睡もできなくても翌日は深夜まで仕事、そしてその次の日も通常出勤なんてのはザラです、というかそれがふつうです。

ですから若い警察官の中には刑事を敬遠する人が多いですね、実は。

まして仕事が終わって自宅に帰っても当直で扱えない大きな事件、つまり強盗や殺人があれば招集されます。夜中の携帯電話ほど心臓に悪いものはありませんよね。「あ、お呼びかー」なんて起きて署に向かうわけです。


こんな生活ですから楽しみは食べることになってしまいます。

先日、刑事は何を食べるか?というブログを書きましたが、忙しい中での楽しみってそれしかないですからね。(笑)だから不規則な勤務の上に、ドカ食いで太るわけです。健康診断の再検査にひっかかる刑事も多いですよね。


そんな状況ですから独身の連中は彼女を作るヒマもなく、せっかくできてもデートもできず、厳しい独身時代を過ごすわけです。


私も若き刑事時代、デートの約束をして勤務地の近くまで、といってもかなり遠方でしたが、わざわざ彼女に来てもらったことがあったんです。自分はなかなか勤務地を離れられませんし、来てもらった方が会いやすいので。

しかしそんな時に限って事件は起きるんですなー。「がぁー、最悪だー」と、当時は携帯もなかったので仕事を抜け出して駅まで行き、「すまん、帰って。」と彼女にひと言言い渡して帰したことがありました。(泣)あ、これ、今の嫁さんですが・・。


忍耐強くないと刑事の彼女にもなれませんなー。まして危ない現場に行ったり、身の危険もありますしね、心配ばかりかもしれません。

あ、ただですね、辛い独身時代を経て結婚するといいこともあります。

それは「給料」です。(笑)

奥さんにしてみれば「亭主元気で留守がいい」の言葉どおり、超過勤務だの危険手当だの当直手当も付きますので給料はそれなりにいいんですね。その上、旦那もいつもいないんだから。(笑)

特に一生懸命勉強して昇任試験に合格し、階級も上げていけば給料はもっと上がります。

まぁプライベートを犠牲にしてる分、頂かなきゃやってられないというのもありますけどね。


これらは現実的な話ですけど、では刑事ってなにが面白くて仕事してんの?と思われるかもしれません。

それはやっぱり、小さな証拠からコツコツ捜査して、被疑者に辿りついた時の喜び、そして逮捕したときの達成感でしょうか。

まさに毎日、推理小説を地でやってるわけですからね、犯人が全くわからない状況から推理して犯人が浮かんできたときは「おー、こいつか??」なんて興奮しますよね。

そして犯人を見つけて逮捕したときは「よし!やった!」と苦労が報われた気持ちになります。

これがあるからやめられないのかな。(^.^)


そんなわけで今日は「刑事は忙しいよー」という話でした。ではまた明日お会いしましょう。 (^.^)