わたくし交渉術の専門家です。
実はみなさんは日常生活のいろんなところで交渉しています。交渉術を知ってると得をするんですよね。
ひとつ交渉の事例を話します。
あなたのウチに数年前に購入した電子ピアノがありました。娘さんに買ってあげたのですが、今や娘さんはピアノに興味がなくなり、置いといても仕方ないし「邪魔だから売っちゃうおうか」ということになりました。
ネットで調べると、あるリサイクルショップが自宅に見積もりに来てくれるというのを知り、電話をして来てもらうことにしたんですね。
さて、この電子ピアノを少しでも高く売るためにどんな交渉をしますか??
ポイントをいくつか話しましょう。
その1 「売りたいオーラを出さないこと。」
素直な人は「いやー、娘が興味なくなって邪魔になっちゃったもんで引き取ってもらいたいんですよー」なんて正直に話しちゃうんですね。これだと業者は見積もりした金額よりもかなり低い金額を提示します。
「こりゃいいピアノだ。5万でもいいかな。」と思っても「うちでは1万円ですかねー」なんて言ってくるでしょう。なぜかというとお客さんが「売りたいオーラ」を出していて、低い金額でも交渉成立する可能性が高いからです。
ですからお客さんの立場としては「まぁ一応見積もりだけでもと思って。金額によっては売ってもいいかなー」なんて、売りたくないオーラを出すべきです。
その2 「希望金額は明かさない」
業者の方は「おいくらがご希望ですか」なんて希望金額を聞いてくる可能性があります。その時に「いやー、2万円にでもなればオーケーですよ」なんて金額を明らかにしてはいけません。
正しい対応としては「いやーどうでしょうねー。」とはぐらかすこと。希望金額を出すと業者は高く見積もっていてもその金額に合わせて提示してきますからね。腹のうちを見せてはいけないということです。
その3 「競争相手を提示する」
交渉である程度価格が固まったら最後に「競争相手を提示」しましょう。
「なるほど、4万円ですね。実は午後から他の業者が来ることになってるんですよ。だからその業者と比較してお宅の方が高ければ連絡しますからお引き取りください。」と言うんですね。これは嘘でもいいんです。
するとこの業者は今決めないとピアノを引き取れないわけですから更に譲歩します。なぜかというと午後から来る業者は「4万円」という金額から交渉がスタートするわけですから絶対に勝てないわけです。
ですから「あっそうなんですか。うーん、じゃあ4万5千円にしますから。これで決めてくださいよ。お願いします。」とあなたに頼み込んでくるはずです。
いかがでしょうか?
他にも交渉のコツはあるんですけどね。紙面の都合でここまでにしますが、交渉術を知ってると意外と得するでしょ。逆に言うと知らない人は損をしてるということなんですね。
次回も交渉術について話しますね。(^.^)