刑事ドラマの監修と知能・経済犯罪 | 刑事塾 詐欺、採用面接、営業で騙されない、ウソや人間心理の見抜き方講座

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最近、ほんと刑事ドラマ多いじゃないですか。

それも専門的になってるんですよね。身内しかわからないような専門用語使ったり。

ところで、刑事ドラマって誰がチェックしてるか知ってます?


答えは、警察OBが必ず監修してます。

取調室での取調べの現場とか、一般の人じゃわかりませんもんね。

そもそも素人が作ってるわけですから。


私の刑事時代の専門は知能・経済犯でした。県警本部の中でも捜査二課という部署が担当するんです。

罪名で言うと、

詐欺、横領、背任、偽造、贈収賄、談合、競売入札妨害、選挙違反など

ですかね。

実は、知能・経済犯罪は「面識犯」といって最初から犯人がわかってるケースがほとんどです。

最初から顔をさらして騙したりするわけですからね、まぁ偽名の場合はありますが、顔は間違いない。

殺人事件とか強盗事件ではそうはいかない。顔をちらっと見たとしてもどこの誰かはわからないケースが殆どです。

犯人わかってるんだから捕まえるのも簡単じゃん、と思いますよね?

ところが、わかっていながら難しい点も多々あるんです。

簡単にいうと「捕まえるのは簡単でも立件するのが難しい」というべきかな。

「刺した、切った」みたいに単純じゃなくて複雑で絡まった糸をほぐしていくような、そんな感じです。

捕まえてからの方が大変なんです。何十億円という横領事件なんてお金の使い道をほぼ全部裏付け捜査しなければなりませんから。


その昔、会社の女性事務員が数億円を横領し、彼氏に貢いでいた事件がありました。

その男は何かしら理由をつけて女性から金を貰うとキャバクラや風俗で全部使ってたんですね。ひどい男でしょ。

その使途先を全部裏付けするわけです。ソープランド、キャバクラ、スナックなどのホステスさんから話聞いてね、「月〇回来てましたよー。チップでいくらもらいましたー」とか。

「ここは合計で220万円。」「この店は合計で350万円」

などと明らかにしていくわけです。

そうするとホステスさんから「あら、刑事さんなの?今度店に来てくださいよー。」なんて営業されたりして。(笑)

そのあと飲みにいったかどうかはご想像にお任せします。(笑)


話し変わり、あんまりないんですけど知能・経済犯の刑事ドラマもおもしろいと思うんですけどね。

いま話したような横領事件もあるし、政治家と建設業者の癒着とか、裏社会のどろどろした部分はなかなか絵になります。


余談ですが、私は個人的に政治家は好きになれません。そんな事件ばっかり扱ってたからでしょうか。

議員って市民には頭下げてぺこぺこしてるんだけど役所には強いんですよねー。

なんたって市民の代表でしょ、後ろに何百、何千という市民の票があるわけですから。

偉くなっちゃうんですよねー。当選したその日から「先生」って言われちゃいますしね。

まぁ中にはいい先生もいますが、特にエラそうな先生は「いつかシッポつかんだるぞ!」って思ってました。(笑)


えーと、何の話でしたかね、そうそう刑事ドラマの監修の話でしたね。(笑)

知能・経済犯事件の監修でしたら全国的にも私の右に出る人はそうそういないと自負してます。

いろんなところに出向したり、かなり貴重な体験してますしね。あ、自慢しちゃいました。(笑)

それ以外にも結構おもしろい経験してるんですけどねー。ここでは書けませんけど。(笑)


つまり監修の話があればやりますよってことが言いたかっただけなんですが・・・。(笑)

まぁそんなチャンスもいずれあるかな。楽しみにしてましょう。(^.^)