先日、某コーチングスクールの無料体験とやらに行ってきました。起業にあたり、コーチングのスキルも必要かなと思ったからです。
当日、指定された場所にいくと、コーチらしき男性が会場にひとり。まだ机も並べておらず、聞いてみるとどうも予約は私ひとりだけの様子。
「ネットで見て急に来る方もいるんでわかりませんけどね。」
とコーチ。
開始時間になっても結局誰も来ず、私だけで体験講座がスタート。資料を見ながら、コーチングとは?スクールの特徴とは?と説明が進む。
「では実際にコーチングってどんなものだかやってみましょう。
私がコーチ、あなたはクライアントってことで。では、小さい頃に夢中になった遊びについて質問しますから会話を進めてください。」
とコーチ。
事前に質問、沈黙、相づちなどの聴き方も説明を受け、コーチは白板を見ながら話を進める。
話しながらなんだかコーチがぎこちない。ブツブツ言いながら質問を考えているようで自然な会話ではないような……。
なんだか、形にはめよう、はめようという意識を感じる。
「はい、どうでしたか?やってみた感じは?」
「…はぁ、うーん。多少は話しやすかったですかね…。」
と本音を言えずに返事。
「じゃあ、今度は交代してやってみましょう。」
とコーチ。
次は私がコーチ役になって話を進める。クライアント役のコーチはいろんな話をして盛り上がる。
「はい、終了です。いや上手いですねー!。」とコーチ。
「はぁ、うーん、普通に会話しただけなんだけどなー。」と思いながらお礼を。
こんな感じで体験は進み、90分終了。
コーチに色々尋ねると、
今年からプロコーチになった。
コーチングをやるまで人と全くコミュニケーションが取れなかった。
転職も何回もしている。
最近やっと女性に声をかけられるようになった。
コーチングに出会って人前で笑顔が出るようになった。
などと話してくれました。
「結局、コミュニケーションが苦手な人だったんだなー」と思いましたが、私の頭の中では「コーチングってなんだ?!」という疑問がフツフツと。
たいしたワークはやりませんでしたが、「コーチングのスキルって俺に必要なのか???」と。
私、中間管理職を11年やってますし、少年野球の監督もやり、人とのコミュニケーションにはそれなりの自信があります。
人の話しを聴いたり、相談に乗ったり、アドバイスをしたりって日常のコミュニケーションの中で普通にやっていることなんです。
職場の部下からの人望もそれなりにあるように思います。人の使い方もわかっているつもりです。
この時のコーチがどうこう言ってるわけじゃないんです。彼は彼なりにプロコーチとして頑張っているようですし、コーチングに出会って人生が変わったと話されていたし、それはそれで素晴らしいと思うんですよ。
でもコーチングってなんだろう?と思ったんですよね。
もう少し深く勉強する必要がありそうです。

iPhoneからの投稿