5月の頭頃、庭のさくらんぼが今年も沢山の実をつけました。

小さい実ですが、しっかりと甘さも感じられ、毎年楽しみにしています。

 

そして毎年この時期にやってくるものがあります。

昔、一緒に働いていた一回り年上の同僚からの連絡です。

6月に共通の友人の誕生日があるので、毎年決まって青空社からプレゼントを送ってくれるのです。

スマホも、パソコンも使っていない彼女が、なんとか旦那さまのパソコンでネットショップを見て電話で注文してくれます。

他府県に住んでいる彼女にはなかなか会えることも少なくなったので年に一回、元気そうな声を聴けるのが楽しみとなりました。

 

それがなんと今年はなんの連絡もなく、一人でお店にやってきました。

車も運転しない彼女は、電車を乗り継ぎ、駅から歩いてきてくれたのです。

私が休みの日に来てくれたら迎えに行けたのに…そしてランチでもできたのに〜!

と軽々しく思いましたが、

「髪の毛伸びたなぁ」と言ったら、

「コロナの年数よ」と彼女は言いました。

そこで、お店に入った途端「決死の覚悟で来たんよ!」と言った彼女の言葉の意味を悟りました。

 

頑張って来てくれたんやな。

 

「伊太祁曽神社に寄って帰るわ!次もういつ会えるか、もう会えやんかもしれやんから、ありがとうね!」

と言って慌てて帰ってしまいました。

「いやいや大丈夫よ!」て言ったけど、毎日会ってる友人や家族でも明日絶対会えるという保証はないんですよね。

 

会いに来てくれてありがとね。

 

友達のカタチって色々あると思いますが、彼女は私にとって大切な友達の一人だと思うのです。