ビューテラスの本棚には、ちいさなお子様でも楽しめるよう、
また大人が童心に帰れるように、何冊かの絵本を忍ばせております。
個人的に一番のお気に入りは『あおくん と きいろちゃん』
ふつう絵本の主人公といえば、
さかなの「スイミー」だったり、ねずみの「フレデリック」だったり、
ほかにもクマとかウサギとか、動物を擬人化したものが大半じゃないでしょうか。
そりゃたまには、きかんしゃだったり、あんぱんだったりに顔のついた珍種も登場しますが、
主人公が「いろ」って。その発想はないわー。しかも顔とか手足さえついてないし。
どこから出てくるのであろうその表情の豊かさ、作品に込められたシンプルかつ深いメッセージ性。
この本を初めて読んだときは、後頭部を鈍器で殴られたというか、
まあ幸い今までそんな体験がないのでその喩えが正しいのかすら分かりませんが、
それくらいガツンと衝撃的だったわけであります。
この本に出会ったのは社会人になってからで、
かつて京都にあった「ペンネンネネム」という絵本カフェに置いてありました。
古民家を利用した店内は究極に居心地がよく、
個人的「今までに行った理想のカフェランキング」不動の1位です。
お店の雰囲気がよかったのは間違いないのですが、
1回しか行けないまま閉店してしまったことで思い出が美化されているのか、
それともこの本に出会わせてくれたからなのか、今となっては定かではありません。
良き本との出会いは、良き人との出会いと同じぐらい、人生に大切なものをもたらす。
ビューテラスの本棚で、人生を変える一冊に出会っていただけたら幸いです。
摩耶山へ本のお引っ越しで、我が家の本棚がすっからかんになってきました。
手元にないと落ち着かない気がして、これだけは持ち出すのに抵抗のあった『宇宙兄弟』も、
そのうち全巻並んでると思います。
そろそろ近所のコンビニに最新刊が並ぶと思うので買いに行ってきます。
そして明日も寝不足です。