石橋をたたきすぎて渡れない・・・? | あおぞらエステート社長のブログ

みなさん、おはようございます。おはよう


今朝は前置きなしでいきたいと思います。


(前置きなしのほうがいい ? ・・・いつも長くてごめんなさい)


今日のタイトルはちょっと変だと思いません ?


「石橋をたたいて渡る」なら分かりますけど、


「石橋をたたきすぎて渡れない」とはどういうことだと思います ? hate


すぐそこに、手を振っている相手が見えるのに、


2人の間に川があれば、近づくこともできません。


泳いで渡るにも流れが速すぎて危険 ! どうしたらいいの ?


人間は頭がいいですねえ。考えました。


初めは丸太、それから木の板を渡し、


それが橋へと形を変えていったのであります。


ところが、川の氾濫で流されたり、


水しぶきに濡れて木が腐ったりして長持ちしません。


そこで人間はまた考えました。


それが「石橋」でした。とにかく頑丈で安全というのが持ち味。


それでも、人々は最初のうちは、


木の橋のように腐ることはないにしろ、


「本当に大丈夫 ?」


と石橋をたたいて、安全を確かめながら渡っていました。


ということから、世間一般に言われるようになったのが、


「石橋をたたいて渡る」という諺であります。


慎重なことのたとえとして使われ、


用心深い、念には念を入れることを意味していますよね。


ところが、これでも用心が足りないとでも言うのか、


「石橋をたたいても渡らない」という慎重さの最上級言葉 ? が


近年、違和感なく使われるようになってきたような気がします。


でも、これっていかがなものでしょうかねえ ? 


最初から石橋を渡らない」と言っているんですね。


渡らなければ向こう岸には着きません。


「渡って相手に直接会うこと」が目的なのに、それを放棄するのです。




こういう話があります。保険の話なんですけどね。


28歳になるM君は結婚もして子供も生まれました。


一家の主としてさらに責任がぐ~っと重くなったことだし、


これを機会に、ちゃんとした保険に入ろうと決意したんです。


ちゃんとした保険 ?


実は、当時は掛け捨てで補償額も小さい保険に入っていました。


彼は、保険について徹底的に調べました。


もし、交通事故に遭ったら…、もし、ガンになったら・・・と


あらゆるケースを想定して、いろんな保険会社に資料請求をしました。


毎月の保険料、補償額、満期の返戻金などを比較検討したんですね。


ところが、ある時、


「ちょっと待てよ ! これじゃ保険会社を儲けさせるだけじゃないか !」


と考えて、新しく保険に入ることを止めてしまったんです。


尤も7ヶ月後には、間違っていたと反省して


某保険会社の終身保険に加入することにしたのでありますが・・・。


実は、それは6ヶ月後の会社での健康診断がキッカケだったんです。


健診の結果が予想に反していたのです。


自分では健康そのものと思っていましたから、


そのショックたるや、たいへんなものでありました。


保険に入り直すことを止めた直後に、


発病したり、交通事故に遭ったりして急死でもしていたら・・・・・。


保険というのは、そもそも「万が一」に備えるものだということを、


彼はいつの間にか忘れてしまっていたんですね。


彼が徹底的に調べたこと自体は悪いことではありません。


だけど、彼は比較検討することにこだわりすぎました。


そのあげくが、保険会社を儲けさせるだけという結論だったのです。


「保険に入る」という目的が、


「保険商品を比較検討する」ことに変わってしまったんですね。


保険商品を比較検討するという行為はとてもいいことです。


でも、それは目的ではなく手段であったはずなんです。


M君のように


「石橋をたたきすぎて、石橋にヒビが入り、渡ることができません」


では、本末転倒もいいところでしょう。


石橋をたたく用心はしても、


目的そのものを見失っては何の意味もありません。


いや、それどころか、


慎重さや用心深さを生かせないことがマイナスに働いてしまいます。



ただし、


「石橋をたたいても渡らない」というのはもうどうしようもありません


石橋を渡るという目的は最初から存在しないのですから・・・・


もう、お好きなようにしなさい ! と言うしかありません。


まるで、「融資に厳しい銀行」みたいなもんじゃないですか !


・・・・・ん ?


(もう銀行員を卒業したというのに、なぜか耳が痛い私です !) 会社おやじ。 



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