父 | そらぶろ

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果物大好き、お菓子大好きな糖尿病の母。
なんとか食生活を改善しようと手伝い中です。

母の認知症が急速に進んできました。
1分前に自分で言ったことがわかりません。
季節が認識できず、冬布団にくるまって、夜中に暑さでうめきます。

たまにしか実家に行かない私はひとつずつ「こうだよ」「それは違うよ」と言えますが、父の介護ストレスは頂点。


父は母の認知症や糖尿病を少しでも改善したく、いろいろ母に提案してきました。
「一緒に行くから家の周りを散歩しよう」
母が嫌がると、「テレビを見る時は窓際に行って日に当たりなさい」
「こんな講座があるから行ってみたらどうだ?友達できるぞ」
でも、母はすべて拒否。
「嫌い」「やらない」の一点張り。
私から言うと、ひとつくらい父の言うことを母が実践してくれたらいいのに。
散歩や講座は嫌でも、日向ぼっこくらいしてくれたら…


母がからだがしんどいから動かないのは理解しようとしてます。
でも、家事すべてを父にやらせて平気でいる母が理解できない。

母が老いていくのと同じで、父も老いていく。
母はそ何でも父がしてくれて当たり前になってるけど、父だって精一杯。


こないだ父から「今年は一か月くらい雲隠れしたい」と言われました。
この先どのくらい頑張れるか体力に自信がないから、行きたいところ、会いたいひとを訪ねたい。

以前から一週間くらい旅行に行きたいことはよく言っていたけど、実行には至らず。
たぶん今回も父は実際には行動に移さない。
母を置いてはいけないから。

私に「こうしたい」を言うことだけで、気を晴らそうとしてる。

そんな父が不憫でたまりません。
私が仕事を休めるなら、一か月父に休暇をあげられるけど、現実には無理…

何か父にしてあげられないか、最近は母の病状より、父の人生の心配をしてます。


親が亡くなる。
それまでにどんなに手を尽くしても「ああすればよかった」と後悔する。
私は今まで、「こう変えられれば長生きできるはず」と思ってきました。
病気をせずに長生きしてもらうことが願いだった。

でも、それは違う。
母のようにひきこもってしまうとなかなか手立てはないけど、父のようにやりたいことがたくさんある場合、どうやってそれを実現するかが私のすること。
親にしてあげられなかったことを将来私が後悔するのでなく、父が最後の瞬間に悔いが少しでも少なくすること。

ひとつでも多く叶えてあげたいと思います。