ビタミンC誘導体の意義と種類について | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

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ビタミンCはしみやくすみ、ニキビ、赤ら顔、毛穴の開き、敏感肌、乾燥肌、そして

しわ、タルミという皮膚のあらゆる病変をくまなく改善します。

天然型のビタミンCは水溶性が強く、油分への親和性が低く、塗っても皮膚に入りにくい、不安定で酸化しやすいという特製があり、化粧品に配合しにくいという特徴がありました。

これを解決するために安定していて皮膚に入りやすいビタミンC誘導体の開発が行われました。

 

上の左が天然型のビタミンCです。
上から2番目のCの部位にリン酸基 PO3をつけたのが水溶性のビタミンC誘導体Lアスコルビル2リン酸マグネシウム塩(VC-PMG)です。
日本で最初にポピュラーになった水溶性の誘導体です。
マイナスイオンが一分子に3個あるのでイオン導入にも利用されます。

リン酸基の代わりにグルコシド基をつけたものがVC2グルコシド(A2G)
徐々に皮膚に吸収されるという特徴があります。

 

上から1番目から5番目のCにすべて脂肪酸を付けたのが脂溶性のビタミンC誘導体

VCテトラヘキシデカン酸(VCIP)です。バターのようにしっとりしています。
脂肪酸の部分が大きく実際のビタミンC換算率は16%くらいになります。

 

またVC-PMGの一番下のCにパルミチン酸を付けたのがアスコルビル2リン酸6パルミチン酸(APPS)です。
APPSは水にも油にも溶けやすいので両親和性のビタミンCとも呼ばれます。

 

天然型のビタミンCにグリセリンを付着したグリセリルアスコルビン酸(VCグリセロール

誘導体)はビタミンCの最大の欠点である、乾燥感やツッパリ感を低分子で大幅に改善しました。

プロビタミンCをいう言葉もあります。プロビタミンCは体に入り酵素により変換されるという意味でビタミンC前駆体のことをいいます。

これはビタミンC誘導体の一部が酵素により変換され天然型に変わることを別の言葉で意味しました。
プロビタミンCはビタミンC誘導体のことです。

 

日本ではいろいろなビタミンC誘導体が配合された化粧品が店頭に並んでいますし
2種類以上をブレンドしたものもあります。 

自分に合った化粧品を選ぶのにこのブログが役に立てば幸いです。