今月4月に二年に一度の医療保険の大改訂が行われました。
最新治療が医療保険の診療ではありません。
ですが、工業の進化が医療にフィードバックされているのは確かです。
例えば、光触媒樹脂を可視光線でやや長い時間かけて固めていたのが、LEDに代わり、短時間照射で済むようになりました。
小児治療は時間との勝負なので、大いに役立っています。

私が出掛けたセミナーはデジタルソリューション、電子化のお話になります。

スキャナー技術と削り出しの技術が向上し、3Dプリンターが登場してきました。
この工業技術が歯科医療に取り込まれてきました。

前から少しずつはありました。
が、スキャニングするには手振れ補正がないと難しかったり、スキャニングしてもモノを削り出す技術がなかったりして、繊細さが必要なのにそこまで細かくできなかったから、精密な詰め物が出来上がってきませんでした。

読み込みと削り出し、これが進化して最新治療ではもはや型を採る作業がなくなりました。
口腔内情報を精確に知るために、あとはそのデータで削り出して詰め物を完成させてしまいます。
通院回数も減るし、型を採る時の辛さが解消されます。
光スキャナー恐るべし。
手振れ補正の進化ですよね。

今まで手作業で行っていたものが、機械が作業するようになったから、だと思います。

大手技工所にお邪魔したときに、機械と人力の作業行程の差が格段に違う現場を見てびっくりしました。
本当に人がいらなくなりそうです。

保険医療ではこの恩恵はまだ受けられませんが、あと10年もしたら……取り込まれていてもおかしくないでしょうね。