光源氏は明日海りおさんでした。
平安絵巻を見ているようで、豪華絢爛。
宝塚だからできる華やかさ!
本当に素晴らしいです、キラキラで✨

構成内容は素晴らしいの一言。
私は源氏物語を歴史的、宮中の政治背景という視点から見た時、こんな内容だったのか?!と驚きました。
ただのラブストーリーなら楽しくもなんともな~い。
謀略渦巻く宮中の物語なんですよね。

高校生だった私は、まったく相関図なんて考えもしなかったI
よく見たら、右大臣と左大臣は姻戚関係で宮家に入り込んでいたんですよ、何故気付かなかったんでしょう?!
光源氏は第二皇子で、実母が更衣と位が低いため臣籍に下り、代わりに左大臣の娘、葵の上を正妻にして地盤を作ります。
第一皇子が右大臣派だから、その牽制ですよね。
さらに、藤壺の宮を中宮に上げ、その御子である弟宮(のちの冷泉帝)後見人である光源氏の地位を確保してます。
光源氏のお父さん(桐壺帝)、心配だったんですね。本当は光源氏の息子と知っていたわけで、帝にしてあげられなかった代わりに光源氏の息子を天皇にしようと思ったんだから。
あと、みんな身内で循環しているのに唖然。
まず、親友である頭の中将(内大臣)は、葵の上の兄であり従兄弟。左大臣の息子で、光源氏のお父さん桐壺帝は伯父さんにあたります。
頭の中将の娘、雲井の雁は光源氏と葵の上の間に産まれた夕霧と結婚しますが、息子の柏木とは、はとこだけど義理の兄弟にもなるわけです。
第一皇子(三歳上の光源氏の腹違いの兄で朱雀帝)から相談され、娘の女三宮を嫁にもらいますが、姪にあたります。
柏木と恋仲になり、夕霧が止めるのですが、よく考えたら夕霧も柏木もはとこ同士で恋愛してるんですよね。
右大臣の娘朧月夜の君(朱雀帝の寵妃)と火遊びしてましたが、光源氏にとって義理の母弘徽殿の女御の妹。つまり、叔母さんにあたります。
紫の上も藤壺の宮の姪になります。藤壺の宮の兄、兵部卿宮が父親です。正妻の子ではなかったので、疎外。だから、光源氏にチャンスがあったわけです。
内容を政治目線で考えると、紫の上だって浮気を許すタダの「物分かりの良い」嫁でもありません。
よそで産まれた子供(明石の上の娘)を育てるのだって、自分の地位を盤石なものにするため。なにしろ、あの当時、後継者を産むのが正妻、北の方のお務めです。
それに「北の方」として公式にお披露目されている立場じゃありません。正妻のように扱われているだけ。かなり危うい立場なんです。もともと出自が正妻の子じゃありませんから。
のちに養育した娘が宮中に上がり、明石の中宮になりその産んだ娘を養育し、うまく立ち回っています。
女三宮を嫁にしていいと言ったのも、夕霧はいますが左大臣の娘葵の上が他界しているし、右大臣派とも仲良くしておいて損はありません。
なんとも生臭い話になりますよね…。
紫式部ってかなり理系な才女だったんだ、と改めて感服しました。
光源氏もただのプレイボーイじゃなく政界を巧く渡り歩く才能ある男性でもあったんだな、とちょっと見直しました。
源氏物語って政治目線から見たら、明石の入道だって住吉明神のお導き、さあ明石にどうぞ!なんて言ってるけど、出世のために明石の上を嫁に差し出してるし。田舎にきた今をときめくプリンスが降臨!ですものチャンスとばかりに飛び付きますよ…。
光源氏も須磨にいた時、右大臣派を恐れ、紫の上を後見しなかった父親兵部卿宮を冷遇してちゃんと対抗しています。
源氏物語、もう一度読み返してみたくなりました。
あの頃には浮かばなかった視点で趣深いかも…。
平安絵巻を見ているようで、豪華絢爛。
宝塚だからできる華やかさ!
本当に素晴らしいです、キラキラで✨

構成内容は素晴らしいの一言。
私は源氏物語を歴史的、宮中の政治背景という視点から見た時、こんな内容だったのか?!と驚きました。
ただのラブストーリーなら楽しくもなんともな~い。
謀略渦巻く宮中の物語なんですよね。

高校生だった私は、まったく相関図なんて考えもしなかったI
よく見たら、右大臣と左大臣は姻戚関係で宮家に入り込んでいたんですよ、何故気付かなかったんでしょう?!
光源氏は第二皇子で、実母が更衣と位が低いため臣籍に下り、代わりに左大臣の娘、葵の上を正妻にして地盤を作ります。
第一皇子が右大臣派だから、その牽制ですよね。
さらに、藤壺の宮を中宮に上げ、その御子である弟宮(のちの冷泉帝)後見人である光源氏の地位を確保してます。
光源氏のお父さん(桐壺帝)、心配だったんですね。本当は光源氏の息子と知っていたわけで、帝にしてあげられなかった代わりに光源氏の息子を天皇にしようと思ったんだから。
あと、みんな身内で循環しているのに唖然。
まず、親友である頭の中将(内大臣)は、葵の上の兄であり従兄弟。左大臣の息子で、光源氏のお父さん桐壺帝は伯父さんにあたります。
頭の中将の娘、雲井の雁は光源氏と葵の上の間に産まれた夕霧と結婚しますが、息子の柏木とは、はとこだけど義理の兄弟にもなるわけです。
第一皇子(三歳上の光源氏の腹違いの兄で朱雀帝)から相談され、娘の女三宮を嫁にもらいますが、姪にあたります。
柏木と恋仲になり、夕霧が止めるのですが、よく考えたら夕霧も柏木もはとこ同士で恋愛してるんですよね。
右大臣の娘朧月夜の君(朱雀帝の寵妃)と火遊びしてましたが、光源氏にとって義理の母弘徽殿の女御の妹。つまり、叔母さんにあたります。
紫の上も藤壺の宮の姪になります。藤壺の宮の兄、兵部卿宮が父親です。正妻の子ではなかったので、疎外。だから、光源氏にチャンスがあったわけです。
内容を政治目線で考えると、紫の上だって浮気を許すタダの「物分かりの良い」嫁でもありません。
よそで産まれた子供(明石の上の娘)を育てるのだって、自分の地位を盤石なものにするため。なにしろ、あの当時、後継者を産むのが正妻、北の方のお務めです。
それに「北の方」として公式にお披露目されている立場じゃありません。正妻のように扱われているだけ。かなり危うい立場なんです。もともと出自が正妻の子じゃありませんから。
のちに養育した娘が宮中に上がり、明石の中宮になりその産んだ娘を養育し、うまく立ち回っています。
女三宮を嫁にしていいと言ったのも、夕霧はいますが左大臣の娘葵の上が他界しているし、右大臣派とも仲良くしておいて損はありません。
なんとも生臭い話になりますよね…。
紫式部ってかなり理系な才女だったんだ、と改めて感服しました。
光源氏もただのプレイボーイじゃなく政界を巧く渡り歩く才能ある男性でもあったんだな、とちょっと見直しました。
源氏物語って政治目線から見たら、明石の入道だって住吉明神のお導き、さあ明石にどうぞ!なんて言ってるけど、出世のために明石の上を嫁に差し出してるし。田舎にきた今をときめくプリンスが降臨!ですものチャンスとばかりに飛び付きますよ…。
光源氏も須磨にいた時、右大臣派を恐れ、紫の上を後見しなかった父親兵部卿宮を冷遇してちゃんと対抗しています。
源氏物語、もう一度読み返してみたくなりました。
あの頃には浮かばなかった視点で趣深いかも…。