プリンス・オブ・ブロードウェイ | MamMa Mi〜A ♡アナウンサー 青柳万美のBlog  

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ハロルド・プリンスの最新作『プリンス・オブ・ブロードウェイ』大阪公演初日を観劇してきました。
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数々の名作を手掛けてきたハロルドが、彼が手掛けた作品のナンバーを積み重ねて作った作品で、世界に先駆けて日本で上演されています。
宝塚歌劇団元星組トップ、柚希礼音さんの退団後初のステージとしても注目されていました。

ミュージカルが好きだと言う方には是非とも見てもらいたい作品です。

冒頭のOvertureは傑作ミュージカルソングメドレーと言えるもの。
ステージにはそれらミュージカルのタイトルが次々と現れ、冒頭からワクワクさせてくれます。
市村正親さんの声にるハロルド・プリンス語りで、各ミュージカルの曲と場面が繰り広げられていきます。
といっても再現ではなく、振り付けもこの舞台にあわせて新しくされています。
2~3曲でそのミュージカルのテーマとシーンの印象がきちんと伝わってきます。
楽曲の構成も練られていて、情熱と野心、愛、挫折と後悔、夢、憧れ、共生といったミュージカルで描かれてきた人生のキーワードが感じられる並びとバランスになっています。

ミュージカルシーンに輝くキャスト9人と柚希礼音さんそれぞれがメインを担い、時にアンサブルを担い繰り広げられていく、ハイライトのオンパレードなので、観る側にも相当なパワーが求められます。

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(昨日はスペシャルイベントとして、カーテンコールを撮影できました。うっかりしてカメラを忘れたので携帯電話で撮影汗

印象的だったシーンをあげるなら、この3つでしょうか。

『オペラ座の怪人』クリスティーヌ役で初舞台を踏んだケイリー・アン・ヴォーヒーズと『オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン』でもファントムを演じているラミン・カリムルーによるシーンは第1幕のラストにふさわしい圧巻のシーンでした。

『エビータ』では、それまでにもパワフルな歌で客席を魅了してきたマリアンド・トーレスが"DON'T CRY FOR ME ARGENTINA"を熱唱します。

そして、ダンスシーンで、「タイムズ・スクエア・バレエ」。
前半に見事なタップダンスを披露したトニー・ヤズベックさんと柚希さんのデュエットダンスはダイナミックでかっこいいものでした。
プロデューサーの扉を叩き、役をもらおうとする若きダンサーの姿はブロードウェイを志す誰もが共感するのではないでしょうか。

ワクワクした舞台の最後を締めくくるのは" WAIT ' TILL YOU SEE WHAT 'S NEXT '"。
唯一のオリジナル曲で、明日への希望を高らかに歌った1曲に仕上がっています。
今もっとも期待されている作詞作曲家ジェイソン・ロバート・ブラウンによるもので、このステージでは音楽監修と編曲を担っています。
OVERTUREのアレンジも見事でしたし、私が特にしびれたのは"SOMETHING'S COMING" ~ "TONIGHT"(『ウエストサイド物語』)への曲のつなぎ方。
すごくかっこよかった!

この作品はハロルド・プリンスの作品を辿るというだけでなく、ボードヴィルから始まったブロードウェイミュージカルの歴史で、人々が何をもとめて舞台に携わってきたのか、ミュージカルへの愛が詰まっている作品とも言えるでしょう。

大阪公演は日程が限られていますが、都合のつく方は是非!
サウンドトラックの発売があったらいいなぁ・・・

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プリンス・オブ・ブロードウェイ
12月10日まで
梅田芸術劇場メインホールにて