試写会で一人でも多くの人に劇場で楽しんでもらいたいと感じた作品が公開されるのは待ち遠しくまた嬉しい瞬間なのです
(試写会直後の感想記事は『映画マエストロ!試写会』から)
『マエストロ!』の原作はさそうあきらさんの漫画で、第12回文化庁メディア芸術祭漫画部門で優秀賞を受賞し、『神童』(2007年映画化)に続く本格クラッシック漫画として高く評価されています。
その作品が最高のスタッフと俳優陣で映画化、となったわけです。
名門オーケストラ再結成コンサートの話に集ったのは若き天才コンマス香坂真一(松坂桃李)をはじめ、元団員=負け組音楽家たち。再結成を呼びかけた指揮者の天道徹三郎(西田敏行)は不思議なカリスマ性を持つも超粗雑!フルート奏者橘あまね(miwa)はアマチュア!果たしてコンサートは開けるのか、至高の音楽とは何か―。
音楽のプロフェッショナルの側から観れば指摘する点もあるでしょうけれど・・・、オーケストラを扱う映画作品として非常によく出来ていると感じました。
クライマックスの1つ、ステージで演奏するシーンでは、西田敏行さん演じるマエストロを囲んだ楽団のメンバーの様子は見事にオーケストラの姿そのもの。
各俳優のみなさんが楽器および演奏と徹底して向き合ってきたことが感じられました。
ラジコンヘリを使ったカメラワークも面白かったです
カメラ技術の革新でこういうカット割りも出来るようになるんですね~
因に、指揮指導・指揮演技監修は佐渡裕さん、エンディングテーマは辻井伸行さん作曲(とても美しい1曲!)。
プロの音楽家とは何なのか、また世界で一番美しい音楽を目指す楽団員の姿を通して、私たち観客も「今の生活、人生を選んだ理由」を見つめさせてくれる作品です。
(このテーマ、2月28日から公開の『くちびるに歌を』とも共通 )
映画も、そして原作もぜひ楽しんで下さい。
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『マエストロ!』
1月31日~ 全国ロードショー中
公式HPhttp://maestro-movie.com