雪組『ベルサイユのばら〜フェルゼン編〜(特別出演バージョン)』 | MamMa Mi〜A ♡アナウンサー 青柳万美のBlog  

MamMa Mi〜A ♡アナウンサー 青柳万美のBlog  

映画、舞台、そして人と食!
日常のあらゆる"おいしい出会い"に感謝をこめて 

大劇場雪組公演『 ベルサイユのばら フェルゼン編 』を観劇しました。
今日はオスカルが凰稀かなめさん、アンドレが柚希礼音さんという特別出演バージョン。
プログラムを読んで初めて知ったのですが、特別出演のときと通常とでシーンに変更があるんですね。

4月19日初日、なのでまだ1週間。
ですが、出演する皆さんが大芝居をきちっとされていて、
華やかさもエネルギッシュさもありました。
ベルばらにはたびたび出演するもフェルゼンは初という壮一帆さん。
流石の安定感!スウェーデンの名門貴族で、容姿端麗だったと言われるフェルゼン"様"を見事に演じていました。

以前から凰稀さんのオスカルが観てみたいと願っていたのですが、私の直感は間違ってはいませんでした。
凛として女性らしい可愛さもありつつ、信念と熱い思いを持つオスカルを熱演していました。
バスティーユ攻撃に向かう一連のシーンは見応えがありましたよ。
この間観たヒゲの復讐の鬼のモンテ・クリスト伯を演じていたのと同じ人だとは思えませんでした

柚希さんのアンドレも厳しく指摘もするけれど懐が深くて、女性にとって理想の男性ってこういうのよね~と思える存在を示していました。
アントワネットを演じた愛加あゆさん、わずかな出番の中でもきっちり演じきっていました。 ルイ16世の磯野千尋さんは印象深い王様でした。
今回で退団されるということで残念です。
汝鳥伶さんのメルシー伯爵は温かくて、流石でした。ちょっとした所作も美しくて、そうか~ベルばらの世界ってこう言うことね、というのを体現されていました。

各シーンは皆さんの熱演で見応えがあるのですが・・・。
90年の花組「フェルゼン編」とは全く違うのですね~。
「フェルゼン編」なのでアントワネットの出番が少ないのも分からなくはないですが、もう少しフェルゼンとアントワネットの関係を描いてほしかったです。
歴史背景は・・・聞くと原作漫画との時間の流れ方との違いを考えてしまったり、いろいろ考えてしまうので・・・むしろそんなに時代背景説明はいらないような気が、しなくもないです。
序盤の説明シーンが演じ手がベテランなので成立しますが、長過ぎてプロローグの盛り上がりが瞬時に下がってしまう印象でした。

89年~91年にかけての『ベルサイユのばら』が基準になって過去を美化し過ぎなのかもしれませんが、最近のベルばらはどうにもいろいろと考えてしまいます。