クリスマスイブ、忘年会の日だった
店で集合だったので、待たせる不安はなかったけれど、
久しぶりに会うので、遅刻しないよう、他の用事を済ませてから
向かえるよう、早めに出かけた
用件を済ませても、時間が余った
遠回りして、このところあまり寄っていなかった店に行こうと、
地下街を歩いているときだった
「お姉さん、今時間ありますか?」話しかけられた
全く面識のない、私よりも高齢の女性に…
「え?あぁ、はい」と返答すると、話できますか?と言う
静かなところがいいんです、と言ってスタスタと歩きだす
近くのホテルのロビー階ではなく、他のフロアにある椅子まで
連れていかれたのだ
詳細は覚えていない
そもそも話の内容もあちこち飛んでいたから、もしかすると
適切な会話になっていなかったかもしれない
母の遺産相続の相談であるとのこと
ご自身が体調を崩し、退職して時間ができたところで
お母様が要介護になった
3人姉妹の末っ子である彼女は、自分にその役目が回ってくるとは
思わなかったのだが、上の二人は自分の家族が大変で手が回らない
任せたから、と言ってきた
という出だしから始まった語りはなんと1時間
経済的に不安な中で懸命に介護していたが、姉妹の協力を得ることなく
~~~~~という、愚痴大会
さすがに待ち合わせの時間になったので、丁重にお別れの挨拶をして
その場を離れた
ホテルのロビーから、一度だけ、あまりに奇妙な時間だったので
振り返ってみた、彼女はそこに存在していた
約束の店舗から離れていたので、必死に戻って、
ジャストタイムに顔を出した
集合時間に間に合ってはいたのだが、宴会はスタートしていた
遅刻してないし、と前置きしてから、顛末の説明
誰も信じてくれなかった