絵葉書、たまっていませんか?
たまったもの、どうしていますか?
久しぶりに素通りできないくらい可愛いい絵葉書を
何枚も買ってしまった、理性の入り込む余地なく...
素敵なイラストレーターの個展で発見したものだ
誰かに送るつもりの他、自分へのご褒美や記念として
ついつい買ってしまうのだ、単価が大きくなくて
場所もそんなに取らないし、と思って
同じ絵柄の複数枚買ってその内、一枚は自分用だ
展覧会の記念としてとか、年若い頃は旅行の記念
観劇関連のグッズになど
残すつもりで買っていたのだから、当然たまる一方だ
年賀状を出さなくなって10年くらいになるだろうか
年末年始にかけてあるところに滞在していて、
ほぼ自宅に戻る時間がなく、余裕がなかった、
仕方がないとあきらめた年があった
翌年も同じように余裕なくて、手を付けられなかった
毎年末余裕なく、年賀状を出さないということもできず
準備できない自分を責め、元旦に届く期限に投函できず
居心地が悪い気分で過ごしていた、あのころ
不可能だった年を経て、年賀状から卒業した
年末の追い込まれる気持ちが、大掃除だけになった
あきらめる年の前年に年賀状用はがきを購入するのではなく、
たまりにたまった絵葉書を使用した
秋口に片づけをしているとき、あちこちに仕舞い込んであった
絵葉書をまとめた際、あまりにも大量に出てきたのだった
絵画や好きだったアーティストの作品をプリントしたモノ
手放そうと思うと面白がって手放せた
むしろ誰にどのデザインを出そうかと考えるのは
最後の年賀状の思い出として上出来の楽しさとして残っている
職場を離れることになったときには、お礼状として渡した
まぁ自分が逆の立場ならすぐに処分してしまうだろうから、
渡した一瞬の自己満足でしかないのだが
しばらく買わないうちに、絵葉書の単価は上がっているし
切手代も上がっている
送ることを楽しみにしていた人達もほぼ失った
送る相手を思う楽しみをすっかり忘れてしまうという
かつての私が知ったら失望してしまうレベルにまで
落ちてしまったが、再び絵葉書の整理を思い立ち
大きな収納用の箱をひっくり返している
別の箱には一筆箋という、
同類でより厄介で愛しい紙もあるのだが...