Let's become a family! 71 | ギイタクと時々クロネコ

ギイタクと時々クロネコ

大好きなギイタクを勝手に妄想しています。
話は全て、原作設定とは関係のないパラレルです。
お気を召さない方はご遠慮ください。

三洲の言うサービス・・・、三洲は真行寺にどんなことをしているのか、知りたくてうずうずしていたぼくにチャンス到来。

三洲の携帯に母親から電話が入り、三洲はちょっと外す、と部屋を出て行った。

その隙にと、ぼくは真行寺に真偽を確かめるべく近寄った。

 

「ねぇねぇ、真行寺くん」

「葉山さん、もう話終わったんですか?あれ、新さんは?」

「今家から電話がきて、廊下で話してるみたいだよ」

「望未ちゃん、めっちゃ可愛いですね。ミニチュアの葉山さん。崎先輩も可愛くて仕方ないだろうなぁ」

うっすらと額に汗を浮かべている真行寺に飲み物を勧めて、望未には赤ちゃん用のおせんべいを。

子供と遊ぶのって、想像以上に体力使うよね。

「真行寺くんに、ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」

「なんすか?」

「三洲くんて、二人きりになったら、甘えてきたりする?」

「へ?・・・葉山さん、新さんがそんなことすると思います?」

「・・・想像できないけど。でも、たまにそういうことがあったりしないの?」

「ないっす」

即答なんだ。

全然参考にならないな。

「あ~、でも、世間一般的に見たら、甘えてるように見えないんですけど、俺には分かる、みたいな微妙な感じの時は、ごくたま~にあったりするんですけどね」

その時の三洲の姿を思い出しているのか、にやけた顔がだらしない。

「どんな風になるの?」

「・・・葉山さん、そんなこと話したのが新さんにばれたら、俺殺されます」

「だよね」

やっぱり参考にならないな。

コーヒーを淹れ直そうかと立ち上がりかけたぼくの腕を、真行寺が慌てて掴む。

「ちょっと葉山さん、そこは引かないでもっと突っ込んでくださいよ」

「ええ?」

「新さんの可愛い姿を自慢したいって気持ちもあるんですよ」

結局は、教えてくれるってことだろうか?

「こんなこと、葉山さんにしか話せないじゃないですか?」

とっても楽しそうな真行寺。

つまり、言いたいってことね。

「じゃあ、その可愛い三洲くんの話を聞かせてよ」

「誰にも言っちゃダメですよ・・・」

「うんうん」

ここにはおやつに夢中な望未しかいないけど、話の内容が三洲のことなだけに、なんとなく顔を寄せ合ってしまう。

「誰が、可愛いって?」

後ろからブリザードが吹いているような冷気と、低い声。

振り返ると、冷笑を浮かべた三洲が立っていた。

「あ、あ、新さん、な、なんでもないっす。望未ちゃんが可愛いって話です!」

「真行寺、余計なこと言ってないだろうな?葉山も、旦那の喜びそうなことくらい、自分で考えろ」

「「はい!」」

どうやら、ぼくの行動は三洲くんに読まれていたみたいだ。

 

 

 

 

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じゃれ合う託生と真行寺。

完全版の影響でしょうか・・・。