通常の波と津波の違いは、
単に波の高さという事ではない。
津波の特徴を2つほどピックアップすると、
ひとつめは押し寄せた水の滞留時間。
通常の波は押し寄せた波は、すぐに引いてゆくが
津波は長い。水の量が全然違うからということらしい。
そして、しばらく滞留したあと
ものすごい力で引いてゆく。
嵐の時の高波と津波の違いは、
波の高さは同じでも、その水の量の違いで
被害が格段に違ってくる。
ふたつめは津波は一回だけじゃないということ。
第二波、第三波とやってくる。
一回目の波で助かったなどと安心していると、
次の波でヤラレルということ。
しかも一番怖いのは、第二波らしい。
とにかく津波を経験した人が口にすることは、
想像を絶する波だったということ。
この『想像を絶する』という言葉。
毎日ロイターニュースやらなんやらに
かじりついてるような人には聞き飽きるくらいに
聞いたセリフですが、まあそんなことより
早速これをチャートに照らし合わせることにします。
参照にするのは、もちろんAUD/JPY。
当然、起点(ブレイクポイント)は7月下旬。
これは否定しようの無いところ。
104円台からのスタートです。
サブプライムのことやアメリカヤバイみたいなことは、
去年というか一年以上前からちょくちょく耳にはしていたものの、
実際これまでさすがに一年も何にも起こらないと、
警戒感も緩むし、結局サブプライムってなんだったの?
くらいにしか思ってませんでした。
104円から100円くらいまで落ちた時は、
それまで上がり続けた反動、当然想定の範囲内。
100円を割ることもあるでしょう、くらいには思ってました。
それが、あっというまに95円。
この時は、『いや~こんなことってあるんだな~(汗』
みたいなことを思っていたと思います。
さらにそれから8月下旬に向け、あっというまに
80円手前。
確か、この頃だったと思います。
世界的に騒ぎ出したのは。
正直、遅すぎます。気付くのが。俺もだけど。
もうこの時点で津波に飲み込まれた人数たるや、
ひどいもんです。
95円を割った時点でテクニカルを信用できなくなったし、
というか売りのシグナルが、いくら点灯してようが
心理的に売りのボタンを押せる額でもなかった。
そこが俺の凡人たる所以。
すべて、今にして思えばですけど素直にテクニカルを
信用していれば余裕で億突破でした。
億突破どころか会社2、3個買えたんじゃんみたいな。
そして9.14.リーマン破綻。
完全に金融危機一色。
70円台を一瞬で通り抜けて65円。
そもそも80円台でも想像を絶しているのに
60円台なんて、ありえない世界です。
10月、世界中の株が大暴落。
日経も一瞬6000円台を付けて、AUDも55円。
まあ、ここまで前フリしといて、なんですけど、
難しいのが、この全てを津波の第一波と捉えるのか、
それともリーマン破綻までが第一波で、
リーマン後が第二波、10月が第三波と捉えるべきか。
それによって11月の戦略が違ってきます。
押し寄せる津波に乗ることはできなかったけど、
津波の強烈な引き。
これはモノにしたい。
イベント盛りだくさんの11、12月。
さあ、どっち?
どっち?どっちどっちー?