【思う事】便利になるほど行動力が低下する | 人生50年あとはおまけです

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成人病オールスターズのおっさんが
書き残す終活日記。
2014年8月以降も生き残っていたら
なるべく続けます

電話が外へ持ち運べるようになり

人と会ってなにかをする、という

機会が減った。

 

情報が簡単に手に入るようになり

書籍などを探して調べる

機会が減った。

 

世界中の品物が簡単に手に入るようになり

自らがその地に行き、見て触れて決める

機会が減った。

 

世の中は便利になった。

その対価は「行動力の低下」だと

私は思う。

 

「行動力の低下」は人との

コミュニケーション機会を減らす。

 

マッチングアプリとかが

今は主流らしいが、明示化された

スペックだけで最初の判断

すなわちスクリーニングされる

時代なんだね。

 

家電品や家具などを買うのと

同じ感覚のように思える。

 

目は口ほどにものをいう。

以心伝心

というコミュニケ―ションが

主流だった私には

違和感しかない。

 

西城秀樹さんのジャガーと言う歌に

「目を見ろ。何が見えたか?

炎が見えたか。君を愛する炎が見えたか。

さぁ来い、飛んで来い。抱いてやる

抱いてやる~~!」

というセリフがあります。

 

熱い時代でしたね。

 

今では電話すら嫌がられ

「あ、メールでお願いします」

これはこれで、テーマの共有化と

明示化と言う意味では

昔より数段

物事を進めるのが早くなった

ので、以心伝心に気を付ける事が

減った=ストレスが減った

という意味で生きやすくなった。

 

採用面接もZoomで。

なんて言わる事も増えた。

この依頼があった場合

私は断る。

面接地へ行くという

行動力がない人は

仕事でも行動力がないと

判断するからだ。

目力を見ずに

面接判定は私にはできない。

 

思うに「行動力が低い」人は

あらゆることで損をしている

と私は思う。

 

新しい事に触れる機会の損失。

 

インターネットやTV,ラジオなどで

新しい事(の情報)に触れることは出来る。

ただし情報なので、実態はない。

なので、触れた気がするだけなのだ。

この情報というのが、

今は鮮度も高く詳細なので、

食べた気になる

行った気になる

考えた気になる

観た気になる

読んだ気になる

 

で、満足して実際には行動しない。

 

映像メディアというのはある意味

恐ろしい。

情報を一方的に視聴者に

見せることができるからだ。

そこに口の達者な芸能人たちが

「うまーーい!」だの

「こんな絶景は初めてです!」だの

煽る煽る。

だけど、この煽りを受けて実際に

食べる、観る、行く、などの行動が

伴うなら、それで良いとは思う。

たとえそれが

ステマやインフォマーシャルでも。

 

踊らにゃそんそん。

 

踊らなくてもよいけど、

行動を躊躇するのは本当に

もったいないと思うし、

損しているなーと感じる。

 

映像メディアを見て

「どうせステマでしょ」

「観光地価格で高すぎ!」

「そんな機能あっても使わねーよ」

「食べ放題で元取れるの?」

とか理由つけて行動しない。

 

仕事においても行動を躊躇する人に

大事な仕事を任すことはできない。

 

行動の前に調べることは大事だが

それが行き過ぎる人が増えていると

感じる。

調べすぎてとうとう自分では

判断できなくなり、

点数は口コミ数などで決める。

こういった他力本願的思考による

行動結果を正当化するために承認欲

というものが増大していったのでは

ないだろうか?

美味しいと話題のソフトクリームを

食べに来たのに、味わう前に写真を

撮りまくって溶けてしまう。

 

承認欲が原動力の行動力だけが

高まっていき、

承認されない行動はしない、できない。

 

なんとも悲しい時代になったものです。