先日買ったKeithのチタン製ライスクッカーの具合がとてもいいのです。
なにしろポリ袋炊飯のごはんが、とってもおいしく炊ける。鍋での湯煎炊きの比じゃありません。
ポリ袋炊飯によるごはんのクオリティはお米そのものと水の質も重要ながら、ポリ袋が溶けない温度帯の中でいかに全体に均一に、できるだけ安定した高温をキープできるのか、というところがポイント。

ポリ袋炊飯と最高に相性がいいクッカー Keith Ti6300

Keithのライスクッカーは、外鍋・内鍋・ふたの3点セット。
外鍋の中にパッキンつきの内鍋をセットし、米と水を入れて炊きます。
内鍋には小さな穴が数カ所開いているので、水は米を通過して下に抜け、外鍋にたまります。
金具でがっちり蓋を閉めたのちに加熱すると、穴から蒸気が全体にまわって、蒸気と圧力で満遍なく熱が行き渡り、おいしいごはんが炊けるというわけです。

ポリ袋炊飯の場合は、外鍋に水を入れ、内鍋に耐熱のポリ袋・HDPEポリ袋に入れた米と水をセット(ポリ袋の口は閉じない)して使用しています。

二重構造のため保温性もよく、蒸らし中にタオルで包んだりする必要もありませんし、がっちり蓋を固定できるので、どんなに蒸気の勢いが激しくても蓋は外れませんから重石もいりません。
蒸気式なので吹きこぼれも焦げつきもしづらい構造ですし、それでいて鍋での湯煎調理に比べて使用する水の量も少量ですみます。完璧か。

ただし水分が少ない鍋の上の方は内鍋の表面温度が高めになるようなので、ポリ袋が溶けないように、余っていた耐熱のガラス繊維でできたメッシュグリルマットを内鍋の中に巻いて使用しています。
以降、なんどもポリ袋でごはんを炊いてみましたが、袋が溶けたり穴が開いたりすることはまったくありませんでした。

ちなみにこちらはキャンドゥで100円で購入しました。250℃までOK。

いろんな燃料でごはんを炊いてみよう

さて、十分においしくごはんが炊けることがわかったわけですが、到来した寒い冬の野外でも、どんな燃料でもおいしく炊けるのか?というところを実験してみようと思います。

今回実験する燃料のラインナップです。
シングルバーナーとかガス系でちゃんと炊けるのは当然なので、省きます。

1. アルコールストーブ(燃料用アルコール)
2. ダイソージェル燃料
3. ダイソー固形燃料

寒風吹きすさぶ12月のベランダで炊きますよ!
風がある場合は風防があったほうがいいでしょう。
一度に炊く米の量は0.5合、あらかじめ研いでHDPEポリ袋に入れ、水100mlを入れて30分〜2時間吸水させておきます。
Keith Ti6300の内鍋に袋の口を閉めずに入れ、外鍋には水を200ml入れます。
外鍋に内鍋をセットし、蓋を閉めて金具をしっかり止めます。

アルコールストーブ

エバニューのチタン製アルコールストーブと、純正のゴトクを使用します。
気温が低いとアルコールが気化しづらいので、点火まで時間がかかるのが難点。冬場は燃料を入れる前にプレヒートが必要ですね。最初にエスビットの固形燃料をアルミホイルで巻いて燃やしました。
全体が温まったら燃料用アルコールを50ml入れて点火。

3分くらいで沸騰してくるので、弱火にするためゴトクを外して鍋をアルストに直接乗せます。
エバニューのアルコールストーブは炎が二段構えになっていて、鍋を直乗せすると内側の穴が塞がって火が外周の穴からの燃焼のみの弱火(といってもけっこう強い)にでき、燃料の節約にもなります。
そのまま消えるまで(20分程度)炊いたら、火からおろして10〜15分くらい蒸らします。

なんと…お米の粒がしっかりしたよいごはんじゃありませんか…!やはり火の勢いが強いのがいいのでしょうかね。圧力がちゃんとかかってるかんじがします。

ダイソージェル燃料

続いて着火剤としても使えるダイソージェル燃料。20分くらい燃えるはずなので、炊飯にだって使えます。
折り曲げた状態で使うのがベストなので、適当な灰皿みたいなものに詰め込むとより良いようです。探すのが面倒だったのでそのまま使いましたが。
ゴトクと鍋敷きを兼ねてエスビットのポケットストーブ(の類似品)を使用します。
火力の調整はできないので、ほったらかし炊飯で、消えたら10〜15分くらい蒸らして完成とします。

さーてほったらかして…と思ったら、なんと20分保たなかった…10分で消えてしまったので、もう1つ追加しました。冬の野外では1つだとチタンクッカーを沸騰させるまで到達しないようです。
2つ使ってごはんはちゃんと炊けましたが、結局ほったらかせなかったし、けっこうたくさんカスが残ってポケットストーブ(の類似品)がだいぶ汚れてしまったのでテンション下がりました。アルミホイル敷けばよかったああああ

ダイソー固形燃料(25g〜30g)

燃焼時間は18〜25分程度。 こちらもポケットストーブ(の類似品)を使用、ほったらかし炊飯で、消えたら10〜15分くらい蒸らして完成とします。

特に問題なく普通に炊けました。 ごはんとしてのクオリティは火力の問題かアルコールストーブで炊いたごはんが一番よく炊けたと思いますが、火をつけるだけでいいという手軽さでいうと固形燃料に軍配。
だってこの簡便さなら、なんなら昼休みにデスクで米を炊くなんて荒技も可能じゃないですか…?夢が広がりますね。

実験結果にも満足できたところで、一度に1.5合くらいまで炊けるようなので、こんどは上限も試してみないといけませんね。終了です!