夕闇はイチョウの大木のもとにある織姫神社に早く訪う



花束ははつ夏の晴れ渡りたる街に降りくる夕暮れの色



耳鳴りはあまたのセミの鳴くごとし枕の周りにかわるがわるに



夢に見る初めての街に濃き日差し注がるる中を満ち足りてゆく