2024/05/31ハアザミと一年経ちて知る花の余すことなく夏を浴びおり背の高く茎太き草の深みどり門(かど)に育ちて花もたくわうベランダの雨に濡れたる枯れ蔦の枝よりあまたの蜘蛛は逃げゆく赤ペンに記す言葉を選びおり窓の向こうに楓の青葉