うたたねの間の夢にどこまでも扉を開き続けおりしも



古き家の厨の灯を点けんとし壁にふれつつ揺れいる夢の



暗がりは夢によくあり親しかり現の部屋もくらきを好む



辻褄のあわぬが夢と思いたり悪しきは忘れなおもまどろむ