この1,2年で、大きく変わった考え方のひとつに、「晴れている休みの日に家に(都心に)いたらもったいない」というのがある。

以前は、平日の睡眠不足は、休みの日に朝寝坊することで解消する、家の中でゆっくりして疲れをとりのぞく、というパターンが多かった。が、この場合、寝不足は解消されて体の疲れはとれても、脳みその疲れは引きずったままの場合が多い。

それよりは、休日の前夜、天気予報を見て「晴れ」マークがでていたら、翌日はいつもよりもずっと早起きして、1,2時間、下り電車に揺られて、空気のよい大自然へ飛び出よう。

子供の頃、日が落ちて、お腹がぺこぺこに空くまで、外を駆け回っていたように、日頃考えている煩雑なことを忘れるくらいに頭をカラッポにして、「コドモ」に戻って遊びまわろう。

早起きして、体動かしていたら、よけい疲れるじゃ~ん、と思うかもしれないけど、でもね、不思議なことに、体の心地よい疲れは、肉体も心もリラックスさせてくれるみたい。家にいるよりも、カクジツに、元気になれるよ。

頭の中も風通しがよくなって、容量オーバー気味だった頭が整理され、再びスムーズに回転し始める。翌日からの再スタートを、より高速発進できるのは、こっちのパターン。


で、今日は、「大人の運動会」。ノリがいいのかただのバカなのか、いい年をした大人22人が千葉のハジッコまで足をのばして、

泥だらけになりながら、
もう11月なのに池に飛び込んで全身びしょぬれになりながら、
遊んできた。(その後に、温泉&ビールがあるのは「大人」の特権)


年齢も性別も職業もカンケーなくて、なんのしがらみもなく、笑い転げて遊べる仲間がたくさんまわりにいるのは、私の自慢できる財産のひとつだ。

そんな仲間は、よくここに集まってきます。




このブログ日記が、今までよりも緊張するのは、おそらく、今までの閉じられた世界(探検隊のHPの中)じゃないから。

知らない誰かに見られている・・・と思うと、探検隊ツウでなくても、情報ゼロの人でも分かるような、楽しめるような書き方をしなくては、という気持ちが無意識に働くから、堅くなるのだ。

その一方で、これだけブログが、個人の日記が、ネット世界で広まる理由もよくわかる。
閉じていないということは、人に見られている快感---誰かが「カラオケ」文化と一緒だと言っていたが、いい例えだ---は、ある種の人にとっては悪くない。気軽に感情を垂れ流しにできるのだから。

でもそれは、一歩間違えると、他人には何の意味ももたない、ただの自己満足な世界に陥ってしまうという危険性をはらんでいるとも言える・・・から、ちょっと怖い。

というわけで、改めて、私がここに書き続ける理由を考えつつ、軸をきっちりと再確認していた1週間だったのです。だんだん慣れてきたな。



ところで、文字ジャンキーな私は、電車でもトイレでも、「じっと座っている瞬間」は、本がないと落ち着かない。勢い、いろいろな形の文章を読んでいるが、自分の気持ちを100倍クリアにしてくれたような、直球ストライクな文章に出会ったときは、「スゴイー」と同時に「ヤラレター」と思う。ドキドキしながら読んだ後、本をそっと閉じる。

一度頭から追い出さないと、その人の文体に引きずられていってしまって、文章がユラユラしてくる。曖昧になっていく記憶をなぞりながらも、自分のコトバで再構築し直す作業は、きっと大切。


今日の大きな仕事。
1.メールマガジン82号発行。「探検隊」変わりますの一環として、メールマガジンの構成が少し変わりました。ダラダラと長すぎるメールって、すぐゴミ箱行きだから、短めに、短めに、ね。


2.明日11/3・文化の日は晴れの「特異日」だから、家に閉じこもっていてはもったいない。遊ぶことが大好きな、ノリのいい有志が集まって「大人の運動会」を開催することになった。その段取り確認と仕込みを、昼休みを利用して、言い出しっぺのハナとやった。

どうせ「1日」という時間を使って遊ぶなら、たとえ遊びであっても、とことん真剣に遊ばないと、もったいない、よね?
11月だ。
郵便局にいったら、もう年賀状を売っていた。

年賀状の季節といえば、「今年の十大ニュース」を手帳に書くのが、最近のマイ・ブームなのだが、今年は、10個のなかにゼッタイ載ってくるひとつに、4300mの山頂で流した涙、がある。


私がつくっていきたい旅は「心が動かされる」種類の旅であって、たった1週間であっても、旅の前と、旅の後で、その人の顔つきが変わってしまうような時間を提供したいと思っている。

「心が動く」っていうのにも、さらにいくつかに細分化されるが、

ひとつには、アラスカの大地に住む野生の熊グランドキャニオンの朝日をみて、その壮大な美しさと人間の小ささに心動かされるタイプの、地球が与えてくれる感動もあるし、


キャンプ生活のなかで自然とできあがる、メンバーたちが自主的に協力しあってチームワークができあがっていくような、仲間の大切さに気づく感動もあるし、


そして、ちょっとだけ自分の限界を超すできごとに挑戦して、成し遂げたときに得られる達成感で、心が動く場合もある。

4300mの私の涙は、この区分けでいえば、「達成感」に分類されると思うが、なんか、あの瞬間は、久々に味わった、濃~い1週間だった。



その山に一緒に登ったメンバーのひとりが、こんな映画を紹介してくれたので、映画1000円ディの今日、仕事抜け出してそそくさと見に行ってきました。

本流 ~The 63-day challenge ~
(11/12(金)まで連日11時~ モーニングショー、渋谷ユーロスペースにて)


内容(映画チラシより抜粋)

長野県北安曇郡小谷村。
女性が12人、冒険教育に挑んだ。
63日間66万円の冒険教育指導者育成コース。
メニューは、ロッククライミング、登山、沢登り、野外救急法など。
参加者は、20代前半から40才を超えた人まで。
事情も、考え方も、環境も、さまざま。でも思いは共通していた。
なにかをしなきゃ。なんでもいいからきっかけがほしい。


むー、近い。
石川直樹の「北極から南極まで1年間、POLE TO POLE 」のもっともっと身近版ってところか。多分、隣に座っている同僚が、この映画に出ていてもおかしくない。そのくらい、身近なフツウの人たち。2ヶ月の冒険で、顔つきがどんどん変わっていくのが手に取るようにわかる。
映画みて、ドキドキ・ムクムクしてきたら、OBSで2ヶ月過ごしてみるのもアリだけど、探検隊の旅では、海外を舞台に、たった1週間から、この達成感を提供できます。


裏話
ものごとは、進むべきときは、ちゃんと「流れ」がやってくる。
2週間前、「こんな映画やってるよ」と聞いてはいたけれど、内容までは言及しておらず、HPアドレス教えてもらっただけだった。マメではない私は、その「63日間」という題名から、最近やってる映画の「80日間世界一周」の続きかと思って、ふ~ん、くらいの気持ちで、放っておいた。

忘れかけていた昨日、山の雑誌をパラパラめくっていたら、たまたま「お知らせ」コーナーで、この映画が紹介されているのが目にとまった。折しも、今日1日は映画1000円ディ。

新しい物事って、1度言われても、なかなか動かない。頭の片隅にとめておいて、その記憶の断片が流れ去るその前に、もう一度、誰かから、何かから、同じ情報が入ってきたとき・・・は、それは、やっぱりそこに進む運命なのだ、出会うべくして出会ったなー、と思わされることがある。

この映画、記憶から流れ去る前に、ちゃんと出会えて、よかった。


おまけのおまけ
ユーロスペース、入り口で、今後の上映映画のチラシを漁っていたら・・・
来年二月から「永遠のハバナ」上映だって。
お!キューバだキューバ。 


トレック最新情報
11/13(東京)11/20(京都)交流会きてくれた人には、1時間前に航空便で届いた、トレックアメリカ2005パンフレット(限定100部)を、お配りします。
来られない方は・・・スミマセン、船便が届く12月半ば頃まで、もう少しお待ち下さい。
ブタがジャンプで世界記録
 ギネスブックで高跳び世界記録を認定され、華麗なジャンプを披露するミニブタ「小鉄」


ただでさえ、やることありすぎて脳みそ凝り気味なのに、新聞読むと、さらに疲れを倍増させるような、緊張感あるニュースがあふれている。そんななか、こういう、正直どうでもいいベタ記事を読むと、なんかほっとする。

70センチも飛ぶのか~、小鉄。
「そんなに肩に力入れるなよ~」って、ブーブー諭された気がした。


ググーッと集中しなくちゃいけないときでも、時折、ふっと力を抜ける柔らかさを持つこと。それが上手にできたら、行き詰まらずに、新たな道が見えてくるし、笑っていられる余裕ができる。
この間もチラっと書いたけど、世界一周の旅の話をもっといっぱい聞きたかったのに、さっさと札幌にいってしまった、旅と山のプロ、クロタマゴ・上鶴氏。

彼の頭の中も、びっくりするようなおもちゃ箱なんだろう、ということは、これと、それと、あれを見れば一目瞭然だ。1日に3つも、このレベルで書き上げるなんて、すごい筆力と話題力。うーむ、惜しいことをした。東京にいる瞬間に、ちゃんとつかまえて、もっと話しておけばよかったー。

チャンスは、その瞬間を見逃さないようにしないと、どんどん流れていってしまう。あれ!?と思った瞬間に行動できる機敏さは、流れを自分に向けていく上で、大きな武器だ。(旅も同じ。あ?と思ったら、すぐ実行しないと、行く機会を失って後悔する・・・)



で、今日の本題は、旅の写真。
掲載した写真は、クロタマゴページから借りてきたショットだけど、

私は、仕事柄、「スナップショット」は撮りなれて、また、撮られなれているので、
毎回突っ立ってて笑っているだけじゃつまらないから、いろいろ考えて、

振り返ったり、
転がってみたり、
飛んでみたり、
逆立ちしてみたり・・・するんだけど、

外国人は、ときどき、私が思いもつかない突飛な写真を撮ろうとする。イスラエル人のこの愉快な「遠近法アイデア」、もらったー。次の旅で、早速やってみよー。そういえば、ピサの斜塔を支えるショットは有名だけど、ちょっと考えれば、別に目の前の塔が傾いていなくたって、いろいろ遊べるよね。


おまけ。
「撮られ慣れている」私は、カメラ構えられると、無意識に顔をつくる。
で、後から、「写真に写っている私は実物の3割り増しに美人だ」と言われ、憤慨することがたびたびあるのだが・・・

この間、アラスカにいったときは、さりげない日常の様子を撮影したがる参加者が多かったため、できあがった写真をみると、カメラを意識していない、気の抜けまくった瞬間の、とほほに間抜けな表情なものが数枚見つかり、赤面・・・。

ああ、私ってば、
偉そうに腕組んでいたり
ビール瓶のままかっくらって酔っぱらっていたり、
かー、この写真なんて、よだれ垂らして昼寝してるよ・・・。

探検隊のオフィスは、新宿駅南口から、(競歩スピードで歩けば)10分の、新宿御苑エリアにあります。オフィスとプライベートの家が点在するここは、緑も多く、新宿駅近辺の喧噪を離れて、しっとりと落ち着きのある場所です。

・・・と、変な始まりの今日ですが、マンションの営業マンに転身したわけじゃありません。

せっかく土曜日営業も始めたので、たくさんの人たちに、散歩がてら、もっと気軽にオフィスに来て欲しいから、気まぐれに新宿御苑案内をしてみましょう。この「新宿御苑ウォーカー」シリーズは、気が向いたときに掲載します。

***

今日は・・・写真ギャラリー・シリウス

距離:オフィスから走って78秒(信号が青の場合)

最近、三井昌志さんの「たびそら」写真展もやった写真ギャラリーは、
昨日、昼ご飯の後、通りかかったら、大石芳野さんの「戦禍 子ども」が開催中だった。

戦時中-戦後の、子どもの表情は全然違う。戦争中は、笑顔のなかにも、1/100の「気の許せなさ」的な緊張感が混じっていて、ちょっと切ない。

***

「戦禍 子ども」大石芳野 写真展

10月21日(木)~11月2日(水)
10:00~18:00 (最終日15:00まで)
日曜・祝日休館
入場無料

東京・新宿アイデムフォトギャラリー「シリウス」
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム新宿御苑ビル2F

***
最近の日本・・・地震とか台風とか。
「地球が怒っている」とナオヤンは力説していたけど、ホントそのとおり。

でも、

自分とちょっとでも離れていて、直接的な被害やら影響がないと、(大切な友人が十日町に住んでいるにも関わらず!)どうにもピンとこない、情けない想像「力」しか持っていない私だ。旅の効用は、世界をリアルに認識できるようになるところにあるのになー。ちっとも学習していない。(いや、だから旅を続けるのだろうか?)

と思っていたら、WORLD METERS. INFO というページに出会った。

「たった今現在の」世界の人口、今年生まれた子供の数、二酸化炭素排出量、土壌汚染の進み具合から、雷が落ちた数等々を、刻々と変化する数字で教えてくれる。・・・リアルタイムで動いているその様子は・・・うーん、ラスベガスのスロットマシーンのごとく、寸断なく、数字はクルクル動いている。

と、改めて、今どのくらいヤバイ状況なのかが分かって、背筋が寒くなる。



話飛ぶけど、
どんな分野にせよ、遠い目標とか見えにくいものを見えやすくする手段のひとつは、
「数値化して見ること」
だと思う。数字は、残酷なくらいに、現状をつきつけてくれる。いい意味でも、悪い意味でも。

このわかりやすさは、私の性にあっている。上を目指していくことは嫌いじゃない。
このブログの「ランキング」も、ドキドキしながら毎日チェックいそう。手抜いた文章書いていたら、つまんなかったら、すぐに落ちていくんだろうなー。

く~っ、ドキドキ。


PS
アラスカ後遺症を感じた、朝9時45分。
Tシャツで靖国通りを歩いていたのは、私だけだった。
「皮膚がおかしくなっている」と、スタッフ全員から突っ込まれたが、
でも今日もまだ暑い。
だって摂氏プラスだもん。
アメリカ西部5州観光局のデスティネーション・セミナーにいってきた。

最近、客側として、セミナーやイベントに参加するときは、客席に座りながらも、気持ちをいろんなところに持っていくようにしている。

純粋に客として、それから主催者の視点で、そして、全体を上から俯瞰してみる。
と、いろんな発見があっておもしろい。自分が主催者になるときの参考になるヒントがザックザクだ。


と、キョロキョロしながら、セドナとかキャニオンランズとかホワイトサンズとかの、新たな見所の説明を聞いていた私だが、たとえばブライスキャニオンに行きたいと思ったら、ここに座っているライバル会社の人たちが皆、ツアーに仕上げているのだから、ちょっと探せば、それこそ、大手旅行会社から専門店まで、何百ものツアーがあるわけで・・・

そんななかで、探検隊が提案するトレックアメリカだとか、「大人の修学旅行」を選んでくれる隊員たちって、何を期待して選んでくれているんだろう・・・

と、あまりにも長い(3時間半)説明で、いいかげん飽きてきた頃、ぼーっと考えていたんだけど、

それは結局、
「仲間とチームワークでつくりあげていく楽しさ」
に集約できるのかも。


旅の参加者が、スタッフが、その部分を意識して、旅に臨めば、
つまりさ、
なんというか、
どこに行ったっていいんだってことじゃない?

・・・半日もセミナーを聞きながら、間抜けな結論だけど。

で、それができるのが、探検隊の隊員たちなのだと思います。
いいクライアントに恵まれて、ああなんと幸せな探検隊。




PS
今日の大きな仕事:11月のイベント交流会詳細の決定。
11月は忙しい。

田子っちがくる。安藤さんがくる。アーロンもやってくる。
そして私は京都へいく。
今日は水曜日・・・探検隊定休日。

毎日更新を目指しつつ、定休日と旅行中はお休みしていた「青の洞窟」だったけど・・・
ブログにすれば、オフィスにいなくても、
世界のどこにいてもアクセスできる。
万歳電脳世界!

というわけで、「秋から変わります作戦」第二弾は、
青の洞窟ブログ化でした。



と勇んでみたものの、

最近でた立花隆の「思索紀行  ぼくはこんな旅をしてきた」に書いてあったように、
魂全部がもっていかれちゃうような旅の最中って、
ツラツラ日記書いている時間も、
自分を振り返ったりする時間も、ありゃしないんだよね。

旅のその一瞬一瞬に、全力でぶつかっていかなきゃいけない。

というわけで、
今後、海外にいるときに、
この日記を更新できるのかどうかは、微妙なところだ・・・という、
中途半端なブログキックオフ。

お世話になっているガイドさん


レニエ登山!Rainier Mountaineering Inc.
http://www.rmiguides.com/


コロラドでクライミングPEAKASCENTS
http://www.peakascents.com/index.htm


八ヶ岳ミキヤツ登山教室
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mikiyatsu/index.html


なべくら高原・森の家
http://www.iiyama-catv.ne.jp/~morinoie/


金さんの自然塾
http://www7a.biglobe.ne.jp/%7Ekin3/


ネイサンと水上で自転車MTB JAPAN
http://www.mtbjapan.com/



お世話になってるショップ 


ICI石井スポーツ
http://www.ici-sports.com/


R.E.I.
http://www.rei.com/index.jsp?stat=header_rei


PATAGONIA
http://www.patagonia.com/japan/index.shtml


盛美カメラ
http://www.stage9.or.jp/seibi/


キャンプ場PICA

http://www.outdoorpica.co.jp/