「ロッククライミングは、ダンスです。」
「体のバランスを考えて、重心がどこにあるか考えて登ってごらん」

「大人の遠足」ロッククライミングにいくと、ガイドのなおやんは毎回力説する。

今日、全く同じことを、波の上で言われた。

「サーフィンはダンスです。ボードがダンス相手、波が音楽。波のリズムをちゃんと聞いて。リズムをつかめば、ちゃんと乗れるようになる。波が押してくれる瞬間がわかるようになることが、今日の課題だからね」


サーフィンって、食わず嫌いだった・・・。カッコつけのための、気取ったスポーツだと勘違いしていた。


多分、1年後に聞いたら(いや、多分明日読み返しても)、何てクサくて大げさな、って、恥ずかしくなるのは目に見えているが、最初の体験は、いつも、ドキドキと、新鮮な感動と驚きだから、忘れないように書いておこう。


波のリズムってことは、つまりは、地球の鼓動ってことで、ロッククライミングが「大地とつながる」手段だとしたら、サーフィンは、「地球の鼓動を聞く」手段だ。今まで、私は海と話をしていなかった。今日初めて、ほんの一瞬だけど、海の命を感じた気がした。


いろんな偶然が重なって、今日、チャンスがやってきて、私に新しい世界を教えてくれたのは、映画「地球交響曲」のジェリー・ロペスがいいよねという、りあんおがっち

サーフィンの入り口が、他の人でなく、この二人であったことが嬉しい。

ありがとう。



探検隊には、好奇心旺盛で、新しい世界に挑戦したい隊員がたくさんいる。そしてまた、探検隊には、いろんなコネクションで、素敵な世界観をもったプロたちが集まってくる。

アドベンチャー海外旅行の提供、だけじゃなくて、この「隊員」「プロ」を結びつける場としても機能できるようにするのが、私の仕事かも・・・と、

初めてのサーフィンで、さっそく背筋・腹筋筋肉痛気味の私は、痛い腰をかがめつつ、真面目に考えている。


それにしても・・・
地球交響曲第4番のジェリー・ロペス・・・。
サーフィンと聞いて、彼の姿をイメージしていたが、理想が高すぎた。3時間の体験でできるようになったのは・・・ボードの上に正座5秒。ああ、忘れないうちに、リベンジリベンジ。
▲ボートの下で遊ぶクジラ(クイーンシャーロット島・田子っち撮影)

バンクーバーに住む田子っちが、2ヶ月ぶりにやってきた。(彼は向こうに生活の拠点があるので、「帰ってきた」じゃなくて、「やってきた」、で正しい。)

「人生変える旅があるし、それがカナダであってくれたら嬉しい」と、新たなカナダの魅力を伝え続ける田子っちの今の一押しは、世界遺産クイーンシャーロット島。この夏、2回も訪れてしまい、さらにお気に召したらしい。

今回も、ゾディアック・ボートでフィヨルドのような内海をぐんぐん進み、さらに苔むした森の中を歩くと、朽ちかけたトーテムポールがひっそりと佇んでいて、そこで釣ったばかりのカニを食べたらとても美味しかった、と、興奮気味に話してくれた。(このまとめ方は乱暴すぎる・・・本人から、ちゃんとした顛末を聞きたい方は、11/15(月)に囲む会をやるので、自分で確認してください。)

探検隊でもクイーンシャーロット島企画を、来年初夏に実現すべく、二人であーでもない、こーでもない、と昨日も遅くまで話し合った。



私は、ただお金になるビジネスだけを持ってくる人には、あまり興味がない・・・(←雇われの身なのに、なんか傲慢な発言・・・)。その人に、仕事を超えた使命感があって、それが自分の使命感と何かしら通じあう接点があること、が、一緒に組んで仕事を進めていく上での、大前提だ。(その方が仕事が楽しくなるからね)

田子っちは、その熱意と仕事の正確さとリスポンスの早さを尊敬している。が、それよりも何よりも、私が彼を好きなのは、カナダでたくさん出会っているのであろう野生動物のオーラを、きちんと感じ取って、そこに敬意を払っている点だ。

アラスカのカトマイ国立公園で、野生グリズリーのオーラに一発ノックアウトされた私は、彼の気持ちがよくわかる。でも、それを、実感していない人に伝えていくことは、想像以上に難しい。

正確には伝わらないかもしれないけれど、私たちの気持ちのカケラを、ちょっとでも届けることができるよう祈って、来週月曜日にカナダの夕べを開催します。

家に帰ったらはがきが届いていた。
カナダ東部、プリンスエドワード島(赤毛のアンの島)の写真家、吉村和敏さんから、新刊の案内。詩人の谷川 俊太郎さんとの合作、「あさ/朝」は、この間紀伊国屋に行ったら、大量に並んでいたので、ぱらぱらめくっていた。好きな詩、「朝のリレー」も入っていているが、写真が入ることで、幻想的な雰囲気がより出ている・・・と思った。

吉村さんの写真は、「光」だと思う。
最初に会ったとき、そんな話をされたのを覚えている。「夜の景色を撮りたいと思ったら、真っ暗になる直前、時間にしたら10分ほどの、藍色の時間を狙うといいよ」っていうような話。

藍色の時間は、東京にいても、ちゃんと分かる。蛍光灯のなかで、昼も夜もない生活をしていたら、見逃してしまうけれど、夜になる10分前の、幻想的で美しい時間。空を気にしてみると、毎日がちょっとだけ楽しくなるよ。


光・・・といえば、まだ見ていないけど、今やっている映画「オランダの光」なんて、まさに「光」の作品だ。海抜の低いオランダは、空がたくさんあるから、光にも敏感になるのかなー。海外添乗員人生・最初の土地なので、オランダでみた景色は、今でも鮮烈に脳裏に焼き付いている。
▲これは大人の修学旅行「水がぶ飲み隊」11人限定Tシャツ


Tシャツは服じゃなくてメディアだ、話の続き。

検討した結果、探検隊でもいろんなメッセージTシャツがつくれるんじゃないか、というところまできたので、つきましては、Tシャツデザインに、知恵とセンスと技術を提供してくれる人を募ります。

今の探検隊に余分なお金はないので、報酬は日本円では出せませんが、私がキューバから密かに持ち帰った、貴重な「ゲバラ絵柄」の3ペソと、以下の、お金では買えない、以下の価値を差し上げます。

1.自分のデザインしたTシャツを、旅好きの隊員30000人が、日本全国、いや全世界で着用してくれる(かもしれない)。
2.探検隊のTシャツといえばXXさん、と名が知られ、ヒロイン、ヒーローになれる
3.探検隊美人スタッフ(好みの一人を独占でも全員でも)と楽しく食事をする権利(ただし食事代は割り勘)


何か面白いことを求めている方、mail@expl.co.jpへ連絡を。私のアイデアと摺り合わせて、みんなを唸らせるTシャツを考えていきましょう。
旅情報誌AB-ROAD12月号がオフィスに届いた。今月はオーロラ特集だ。

探検隊でも「オーロラ企画」出していることだし、今日の青の洞窟もオーロラ特集にして、オーロラの旅に出たくなるようなページへ、アンテナ張ってみよう。ふたつほどご紹介。

世界自然旅2年計画も後半、最近チベットまでたどり着いた安藤君の
WORLD PHOTO DIGEST アラスカ編

ヒマラヤでピッケルをカメラに持ち替えた写真家、庄司康治氏の
「北極圏」写真館


ふぅぅぅぅぅ。こんなページみたら、いよいよオシリがムズムズしてきて、ますます旅に出たくなってきた・・・ので、たまった代休を使って、11月末から2週間、暖かい島に行こうかな。そうだ、そうしよう!
今年の2月、初めて、この長さ60mのナイロンの紐にさわってから、早9ヶ月。人はこの遊びを「ロッククライミング」と呼ぶ。


最初に体験した日の衝撃といったら、なかった。免許をとって初めて車に乗ったとき以上の興奮度で、それから1週間は、垂直の壁すべてに登ってみたい衝動にかられたものだ。「初めて体験」した日の日記には、こんなこと書いてる。

***

人間は「平面」な場所に立つ、という常識が、「垂直」な場所にも立てるんだ!と覆された。世界の見方が180度変わる。地球がどーんと3次元に広がった。
***


あれから9ヶ月、軽く10回以上経験している今。正直なところ、それほど気持ちが高揚することもなく、淡々と紐を触れるくらいに慣れたけど、

そこで、思うのは、一緒にやっている人たちは、それこそ2月の私の「初めて」大興奮気分を味わっているわけだから、

旅の同行もそうなんだけど、この仕事の難しさは、初めて体験する他人のワクワクを、初めてじゃない私が共感できる力、なんだよな。テンションを自分の意志で動かして高めていく、というか。温度差を感じられてしまったら、きっと一緒にいる相手は白けてしまう。


今日も1日、首が痛くなるまで上を見上げて、紐を右に引いたり左に引いて、たくさんの人を高さ12mの岩につり上げながら、そのはるか遠くの青空を眺めては、2月の自分の気持ちをなぞっていた。

このブログは「アメーバブログ」っていうんだね。そうかー、ブログって、アメーバのようにあちこちさわりながら増殖していくからねー、いいネーミングだな。

とすると、私が関わる「地球探検隊」は「アメーバにんげん」の集まりだ。あっちのサークル、こっちのサークル、と、自由自在に、ゆるやかに、興味の赴くままにくっついたり離れたり。好奇心旺盛な人間が伸縮自在に動いている。

そんなアメーバ集団のひとつが、情報共有の場として、ドブロクを立ち上げたらしい。バーどん底に、どぶろくちゃんとおいてあるかどうか、今度久々に飲みに行ってみよう。


あ、前置き長すぎ。本題はこっちだ。
週末の夜なのに、ついこのページに来てしまった方へ、ほんのささやかなお返しを。

マウスポインタを盗られないように注意してください。
毎年、街路樹が色づきはじめた今頃から数ヶ月間、スタッフの密かな楽しみが増える・・・、そう、新年度パンフレットが、海外からはるばる1ヶ月間、船に揺られて、到着する時期。(地球探検隊の仕事相手は、ほぼすべて海外の旅行会社。)

この仕事をしていて「役得~」と思える瞬間のひとつが、新パンフレット到着後の1時間。私を始め、スタッフ全員、取り扱いツアーの、一番のファンなので、しばし仕事を忘れて、素になって、見入る。新しいツアーはないか、行きたい場所はないか、休みは取れそうか、このツアーなら飛行機はどうやって飛ばして幾らかかるのか・・・。

真剣な目をしているほど、自分の旅の計画をひそかに練っている。でも、机の上で、何時間パンフレット広げていても、地球の歩き方見ていても、カレンダーの曜日を数えていても、誰にも何も言われない・・・って、羨ましい?


今日は、来年4月から、半年の長旅を計画中のお客さんが来社。来週の交流会参加者は、「航空便」で届いた限定パンフレットがもらえると知っている彼女、「早くパンフレット欲しいから、来週の交流会、気合い入れて参加しますよっ」と鼻息あらい。

話していると、彼女の「旅への熱」エネルギーを受け取ってしまい、私まで興奮してきて、
「このツアーとこのツアーを組み合わせたら?」とか、
「こうした方が飛行機安いよね」とか、
「メキシコシティはバス20円で乗れるし」とか、
1時間近く話し込んでしまった。二人でのミニミニ交流会みたいなものだ。


あああああああああ、1ヶ月も日本にとどまっていると、根っこが生えてきそう。ムシがうずき始めてきたよ。そろそろ、パスポート片手に、どこかに行きたいなー。

<おまけ>
今日の「探検隊変わります・すぐにできる編」は、ツアー体験談ページ。到着順に方面別にソートができるようになりました。・・・どうかな?
ちょっと出遅れた感のある話題だが・・・今回の騒ぎで、個人的に、一番心揺らいだのは、

社長の二人の経歴。

もちろん、この二人と自分を比べるのは図々しいにも程がある、というのは百も承知だが、私はずーずーしい人間なので、かまわずに、書いてしまう。

ミキタニさんは、大学の先輩だし、
ホリエさんは、同い年だという事実。

今まで、何となく、世界を引っ張っていくのは「まだまだ上の人たち」で「自分からは遠い人間」だと思いこんでいたけど、


でも、そうじゃない。
すごく近い人たちが、世界の中心にいて、日本を変えている。

日々の心構えの甘さを痛感した。

もっと真剣に生きよう。
スピード感をもって。



<おまけ 今日の発見>
Tシャツは、服じゃない。メディアだ。言葉では伝えられないことを表現できる、素晴らしいメッセージ表現媒体。

・・・地球探検隊は、Tシャツを使って、もっと遊べるはず。うーん、例えば、仲間の一体感・旅の思い出を、Tシャツに入れ込める。いま、探検隊でプチ・ブームの、スタバ・旅の思い出・タンブラーのTシャツ版、とか。

人生はどう展開していくか、一瞬先さえわからない。常に予想外の展開が待っている。

その日は、ある夜、突然やってきた。レンジのタイマーを回したら、ウンともスンともいわなくなった。何の前触れもなく、ポックリと寿命を迎えたらしい。うちの場合、それはすなわち、食生活が壊滅的に破壊され、非常事態を招くことを意味するので、こりゃまずいと、そそくさと家電屋さんにおでかけ。

・・・うーむ、苦手。
安くはない買い物は、どうしても考え込んでしまって、その場でパパっと決められない。どうにも貧乏性だ。売り場で1時間粘った挙げ句、パンフレットだけ手にとって、売り場を去ろうとしたその瞬間・・・、エスカレーターの前に山積みになっている、2000円特価!のミキサーが目にとまった。

10回使ったら飽きるのは目に見えているが、「生の果物をミキサーにかけてつくったフレッシュジュース」は、前から試したいと思っていた。特に最近、駅の構内のあちこちで、ジュースバーが増えてきて、つい、数百円払って立ち寄ってしまうので、「家でつくれば安上がり」という思いは強まっている。


ということで、この日は、レンジではなく、ミキサーを抱えて帰宅。(安物はすぐ買えるのも、貧乏性の特性。)一週間前は想像すらしていなかった、レンジのない生活で、かつ、フレッシュジュースを飲む生活に慣れてきた。



今朝、1個100円もするオレンジをチビチビ切りながら、考えていたのは・・・。メキシコの、排気ガスの匂い立ちこめる街角で、強い日差しのなか、ちょっとの日陰をつかって店開きをしている、ジュース屋台。

メキシコは、太陽の大地、ティエラ・デル・ソルだから、フルーツが充実している。ちょっといいホテルの朝食ブッフェにいけば、パパイヤ、マンゴー、スイカ、メロン、名の知らないフルーツ・・・が山盛りだし、そうでなくても、街かどに、ジュースバーが林立していて、5ペソ・・・50円払えば、4つ5つのオレンジを、惜しげなく使った、ハイパー・フレッシュジュースが飲める。メキシコ旅行の幸せのひとつはここにある。

ただし、調子に乗って飲みすぎると、お腹くだすので、注意してね。


*フレッシュジュースが飲みたい人は、ここここのページにヒントあり。