タイトルを憧れの、それ系っぽく付けてみた。
楽天ポイントなどを使って、勝手に女性用の育毛剤とかを買うようになった。
それも、『せっせと』と言う言葉がぴったり。
私は20年くらい前髪無しの生活をしている。
「どうしたんですか!これは!」
と、美容師さんに驚かれたからだ。それまで、あると思い込んでいた。伸びるの遅くなったな〜くらいにしか思ってなかった。
美容師が
驚き声を上げたから
その日が前髪無しの記念日
ちょっと古かったな…。
その内、いくら鈍感な私でも、自分の髪の毛がどんどん細くなって来ているのに気が付いた。
時期を同じくして、体毛にも変化が表れて来た。
無駄毛と言うものが生えなくなって来た。
あんなに、戦って来たのに、すっかりどこかへ行ってしまった。永久脱毛をしようとさえ思っていたのに、自然に永久脱毛されてしまった。これは、ラッキーと言うのではないか?
昔から、ブラシで髪をとかすと、いつもゴッソリ毛が抜けた。剛毛で異常に毛の多い私は喜んで髪をとかした。
その癖が今も抜けない。抜けるのは髪の毛ばかりだ。
最近、増える事がない毛が抜け落ちて行く不条理に憤慨している。
こんな事が続くとどうなるかと言うと、ハゲて来る。私はこの頃自分より年上の人の髪の毛が気になって仕方がない。
大体、皆さんツムジが成長している。ツムジはほぼ見えない所に存在しているので、殆どの人は気が付いていない。ホントはみんな、アデランスイブなのだ。
それでも私は毛染めを辞めない。安価な毛染めで髪の毛イジメまくり。排水口に毛が溜まる。溜まった毛を捨てるつもりでちょっとそこらに置いておく。そのそこらに置いてある毛をたまに夫が処分する。
ハゲて来ているのに、何のケアもしない私に夫は腹を立てたのかも知れない。
私が金髪にしようと、アッシュにしようと、メッシュを入れようと、ピンクにしようと、何も言わなかった夫。あまつさえ、私の毛染めに夫は全面協力して来た。
ところが、ある日二人でバスに乗ると、乗客にショッキングピンクに髪の毛を染めたおばあさんがいた。周りにおじいさんをはべらせていた。
そのショッキングピンクがどれくらいショッキングピンクかと言うと
これくらい
これくらい
結構な衝撃だった。そして、ご多聞に漏れず、生え際から既に新しい白髪と黒髪がこんにちはしている。
夫は心の底から、私がこう言うおばあさんになる事を心配したのだ。
この日を境にショッキングピンクになる前に私が禿げてしまうかも知れない。と真剣に心配し始めた。ショッキングピンクも嫌だけど禿げはもっとダメだ。
当の私はと言えば、髪の毛をぞんざいに扱う事に何の罪悪感も持っていなかった。
日に日に尋常じゃない値段の髪の毛ケアグッズが増えて行く。私に相談無しにどんどん注文する夫。
この毛染め好きじゃないから(金髪にならん)返品してくれ。と、頼んだ商品は返品出来ず、今日届いた。佐川とヤマトと二つの宅配サービスから来た。一体何を頼んだのだろう。私はこのまま、普通のおばあちゃんになる道を進むのだろうか?何とか逃げ道はないのだろうか?
私は禿げたらダメなのか?
私は禿げたら坊主にする。
禿げの私は嫌いなのか?
夫は何にも言わないけれど、夫の気持ちはよく分かる。(リンゴの唄の節で♪)
禿げってホントにツルッてするんだよ!例え一部でも毛根無くなったらそこは立派な禿げのオッサンと同じ輝きがある。光るんだよ!