【HAGE】(以下禿げ)同盟の皆さんこんにちは。
本日の講演会へようこそ。
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本日は整理券が必要です。観覧は無料ですが、整理券無き方は残念ながら、外のモニターで寒さに震えながら偉大なる私の話を拝聴しなさい。

本日のテーマは「禿げは人類を救う。どんな時?」

そこ!笑い過ぎ!何が可笑しいのか??今からその心理的メカニズムを解き明かして行くからな!今、笑った奴赤っ恥かくからな!


まず、『禿』この字について。優秀の『秀』と言う字に少し似ている。少し似てるが違う。人はこの字を間違えて禿を秀と書く事はなく、禿げを間違えて秀と書く事は無い。

…逆だったら良かったのに…

そこっ!また笑ったな!どうせ、禿げって字は禿げとしか読めないよ!チクショー!


私達は、この世に産まれ落ちた時、間違いなく今より毛は少なかった筈だ。
そんな事はない。私は産まれた時はもっと毛があった。と言う人。威張るなよ。
少しは、産んだお母さんの気持ちになってみなさい。あなたはね、この世に生を受け、誕生する際既に、お母さんに苦労をかけているのである。
今、もっと毛があったと言った人は反省しなさい。少なくとも威張る事では無いと認識しなさい。


人間そこですよ!


さて、それでは毛の話に戻します。
人間には、様々な毛が生えています。

そこっ!毛って言っただけで涙が出る程笑うんじゃ無い!!
全くもう…。


人間は、頭と顔を出して生きています。人の目は、不思議な事に、今自分が興味のある事柄、或いは物等に心が奪われている時、例え他人の頭と顔が出ていたとしても、目線は興味のある所へ行きます。
例えば、今まさに靴を買いに行こうと思っている人は、道行く人の頭や顔より靴に目が行きます。


段々皆さん真剣になって来ましたね。良い顔をしています。


皆さんは、こんなお話を知っていますか?

ある日、女の子はお母さんに初めてのおつかいを頼まれました。

ああ…あなた、今、お母さんって言っただけで涙が出て来ましたね。先程の事を反省しているのは素晴らしい事です。

さて、続きです。

女の子は、お母さんにお豆腐を一丁買ってくる様に言われました。お母さんは女の子に言いました。「お豆腐一丁、お豆腐一丁と唱えながら歩けば、忘れずにお豆腐一丁をお買い物出来ますよ。」

えっ?何?メモくらい持たせてやれば良いのに?
この話はそう言う話じゃ無いんだよ!最後まで聞け!最後まで!

話は続きます。

女の子は、お母さんに言われた通り、
「お豆腐一丁、お豆腐一丁」と唱えながら歩いて行きました。途中で、水たまりがありました。女の子は、水たまりを
「どっこいしょ」と言って越えました。

ざわざわ…。
落ち言うなよ!黙れ!

女の子は、「どっこいしょ、どっこいしょ。」と唱えながら歩き続けました

…ざわざわ…
落ち言うなって!静かに!

女の子はお豆腐屋さんに着きました。そして、お豆腐屋さんのおばちゃんに言いました。さあ!みんな一緒に!



「おばちゃん!どっこいしょを下さいな!」


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よく出来ました!この話はどう言うお話かと言うと、人は忘れる生き物である。と言う象徴のお話です。
例えお母さんの言う事を守っていても、突発的な事が起きると忘れてしまう。特に、命の危険を感じなくても忘れてしまう。それは、悪い事ではありません。人間は忘れながら、新しい知識を入れながら生きて行くものなのです。


さて、今、靴に目を奪われていたあなたは、渋谷のスクランブル交差点に来ました。
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ハッと思って信号に目を向けます。どの信号を見れば正解なのか分からない。一生懸命正解を探していると、一人の男の人が悠々と、歩を進め始めました。まだ、信号はどこも変わっていないのに。
程なくして、その男の人の後を追う様に信号が青に変わります。
あなたは、その男の人に従う気はさらさら無かったのに、まるで、従う様に男の人の後を追わなければなりません。
忸怩たる思いで、その男の人の靴に目を向けます。
なんと悔しい事に、貴乃花親方の息子が作った靴を履いていたのです。しかもピッカピカ!
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あなたには、そんな財力は勿論ありません。
あなたの目に、涙が浮かんで来ました。涙がこぼれない様に、上を向いて歩こう…。


上を向く途中で、あなたは、その男の人の後頭部で目が止まりました。






なんと!禿げてるではありませんか!




場内大爆笑!!
今日の講演会は無事盛会のうち幕を閉じました。


ご静聴誠にありがとうございました。