青森県立郷土館のさとうです。

 

 6月後半まで雨が多く、思いがけず蒸し暑い日が続きましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 

 さて、6月26日(日)の午後、青森県つがる市木造で「令和4年度第1回あおもり街かど探偵団」を開催しました。この行事は、平成21年度から続けている街歩きイベントで、今年で14年目を迎えました。

 本来であれば、昨年の秋、つがる市「松の館」における巡回展「あおもりの宝物」の関連行事として開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により巡回展が中止となり、街かど探偵団も中止となってしまいました。そういうわけで、約9か月遅れの開催です。

 

 今回は8名の方の参加をいただきました。

 

 さて、集合場所はJR五能線木造駅でしたが、この駅は、なんと言ってもこの外観が有名です。

 

 駅の正面に巨大土偶が据え付けられていることで評判の観光スポットになっています。よく観光客が駅前に車を止めて、記念撮影をしています。

 

 この駅、今でこそ静かな旅客駅ですが、今から50年近く前までは貨物も取り扱っていました。

 

 駅前広場の出口の西側には、次の写真のような建物があります。

 町の方のお話では、昭和20年代後半の建物で、最初は弘前の運送業者が使っていたそうです。運送業者も、貨物を取り扱う駅前には付きものです。

 昔は、駅の東側の方に貨物ホームがありました。

 

 かつての五能線は、8620形蒸気機関車(通称「ハチロク」)が運転され、客車と貨車を一緒につないだ混合列車が、この木造駅でもよく見られたそうです。

 

 現在は、「リゾートしらかみ」を中心とした観光列車が主役になっています。時代の流れを感じます。

 駅前での説明が終わった後、駅前通りを北に向かいました。

 

 

 次の見学場所は、佐野商店です。

 

 佐野商店の建物は、1929(昭和4)年に建てられたものであり、昔ながらの商家の様式を現在に伝える貴重な建物といえるでしょう。かつては、「矢の根弓サイダー」という地サイダーを製造していたことでも知られています。現在は、製造を中止しています。

 

 街歩きはまだ続きます。後半の様子は後日お伝えします。