みなさんこんにちは
青森県立郷土館 指定管理者TTHAグループの櫻庭です
さて、今週末(5月18、19日)は郷土館が無料となります
国際博物館の日2019
※国際博物館会議(ICOM)は、博物館が社会に果たす役割について広く市民にアピールするため、毎年5月18日を「国際博物館の日」と定めています。
この2日間は、観覧料が無料となるほか、先着50名様には来館者プレゼント
登録有形文化財になっている旧館部分の解説案内も行います
そして、当館副館長 古川による記念講演も開催されます※18日(土)のみ
テーマは、
青森県の民俗芸能をつなぐ
文化をつなぐミュージアム~伝統を未来へ~
講師 古川より
「民俗芸能は信仰、祭り、民俗行事などと結びついて、庶民自身が演じてきた芸能です。歌、囃子、舞踊、周囲からの拍手・かけ声など、儀礼に則して、あるいは即興で各地域で演じられてきた無形の民俗文化財です。民俗芸能を未来に向かってどのように継承できるのか、博物館は何ができるのか、映像を紹介しながら考えたいと思います。」
こちらの講演会は事前の申込み不要
お気軽にご参加くださいね
時間などの詳細は、青森県立郷土館のホームページ
青森県立郷土館デジタルミュージアムでイベントのチラシをご覧ください
また、この無料となる2日間は開催中の企画展、
新収蔵2019も無料
新収蔵2019では、各分野の新たな資料を展示しています
自然分野からは、実習用鉱物岩石
70種の岩石を見比べることができます
ひとつひとつに番号がふってあり、岩石の名称も確認することができます
これ、櫻庭は好きです
ずっと見てられます
ひと際黄色い石がある39番
なんだコレ
答えは硫黄でした
あ~なるほど
答えを見ると納得
ちなみに、自然分野学芸員によると・・・臭いそうです
そりゃ硫黄ですもんね(笑)
ギラギラしている石だ
これは・・・
方鉛鉱(ほうえんこう)という岩石なのだそうです
つまり、鉛色(なまりいろ)のギラギラですね
(。 ・ω・))フムフム
いやー、おもしろいですねー
あれ?36番の滑石(かっせき)
聞いたことあるな・・・
そうだ、三内丸山遺跡に見学に行った際、解説員が参加していた勾玉作り体験
あれで使われていた石が滑石でした
(記事はコチラ:三内丸山遺跡でお気に入り土偶を発見!)
この滑石は、最も柔らかい鉱物のひとつということで、削りやすく、短時間での勾玉制作にぴったりだったんですね
ちなみに、産地が満州と書かれていますが、実はこの実習用鉱物岩石、戦時中に使われていたもの
戦争中は海外からの物流が少なくなってしまうため、当時はあらゆる資源を領土内から集めなければならなかったそうです
この実習用鉱物岩石は、そのような時代背景もわかる貴重な資料なのだそうですよ
観覧にいらした際は、ぜひ産地にも注目してご覧になってくださいね
自然分野からは他にも、イルカの頭骨や
昨年の自然調査で採集したコケなどの資料を展示しています
この調査で、青森県で初記録のコケが3種発見されました
ただいま展示しておりますよ
新収蔵2019は見どころ満載ですので、18、19日の無料日にぜひお越しくださいね