看護学生の喫煙率5割超える:弘前市医師会付属高看 | 青森県タバコ問題懇談会BLOG

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看護学生の喫煙率5割超える 弘前市医師会付属高看アンケート

 弘前市医師会付属高等看護学院学生の喫煙率が51%に上ることが、学生を対象とした禁煙セミナーの前後に実施したアンケートで分かった。また「今すぐ禁煙したい」と答えた人はセミナー受講後に約10ポイント増え、たばこの害の知識が禁煙に結び付くことを裏付ける結果となった。
 セミナーとアンケートを行ったのは、弘前市の鳴海晃・ナルミ医院副院長。
 鳴海副院長は県タバコ問題懇談会の世話人を務め、二〇〇三年から事業所などで禁煙セミナーを実施。また「禁煙教育は早いうちに」との考えから、子供たちを対象とした出前授業も行っている。
 アンケートは今月六日、同学院の一、二年生を対象に行い受講前は七十七人、受講後は七十五人がアンケートに答えた。
 学生の喫煙率を男女別でみると男性が57%、女性は49%。全国の二十歳代の喫煙率(二〇〇四年、厚生労働省調査)では男性55・8%、女性19・2%で、同学院は特に女性の喫煙率の高さが目立った。また一日に吸うたばこの本数は十本以下が六割弱、十一―二十本が約四割だった。
 禁煙の意志は「今すぐ禁煙したい」と答えた人が受講前23・1%だったのに対し、受講後は33・3%に増えた。「できれば禁煙したい」人も、53・8%から58・3%に微増。「禁煙する意志はない」と回答した人は、23・1%から8・3%に減少した。
 たばこに関する知識では「胎児への影響」や「いろいろな病気の原因になる」ことは、受講前も八割以上が理解していたものの「受動喫煙」については、約四割がはっきり認識していなかった。
 鳴海副院長は「調査対象の学生の平均年齢は二十歳代だが、本県の二十歳代は喫煙率が高く地域の特性を反映している」と分析。さらに「将来、患者に禁煙を指導する立場に就くにもかかわらず喫煙者が多いのは問題。しかし一日に吸う本数はさほど多くないので、本人の意志が強ければ禁煙は容易だろう」とみている。
 学生の喫煙率が高いことについて、同学院の田村瑞穂学院長は「喫煙は百害あって一利なしと考える。学生には機会あるごとにたばこの危険性を訴え、喫煙者を減らしたい」と話している。