中咽頭がんになってしまい、治療を始めなければならないタイミングになりました。
中咽頭がんを発見してくれた病院で多くの検査を受けている間、診察時や合間に
医師や看護師さんと治療に関する話をします。
この病院では中咽頭がんの治療は化学放射線治療の一択のみ。
以下、質問した内容と病院からの回答です。
質問1:入院になりますか?
回答:
抗がん剤をする時は入院してもらいますが、放射線治療の時は通院です。
放射線治療の時は仕事に行きながら通院してる人もいますよ(かなり笑顔で)
私の心:
へー、仕事しながらでも通院できる程度のしんどさなのか。
思ってたより平気なのかな。
質問2:味覚障害が出ると聞きました
回答:
85%回復しますよ!
半年で回復するので過剰に心配しないでも大丈夫です!
完全回復する人もいますし、回復しない人はほとんどいませんよ。
私の心:
へー、そうなんだ。そんなに回復するんだ。
85%も回復するなら大丈夫かな。。。
質問3:唾液が無くなるのでは
回答:
唾液は減少しますが、薬があるので大丈夫です。
皆さまお使いですよ。
私の心:
あ、否定しないんだ。
でも、薬があれば安心か。。。
こんな感じで、医師は丁寧ながらもきっぱり言い切るタイプで、
看護師さんは優しく、安心感を与えてくれます。
思わず、このまま治療に入って欲しいと言いそうになりますが、
そこはぐっと堪え、また次回診察日まで検索が続きます。
そして、毎日様々な情報を集め、かなり精度が高い(と、思われる)情報が集まってきました。
P16陽性中咽頭がんの代表的な治療に関して要約すると、
- 2023年12月時点での標準治療は「化学放射線治療」
- 原発巣の手術は大きく分けて2種類(外部切開か経口手術)
リンパ節転移は別の手術手法として「頸部郭清術」により切除 - 先進医療で「陽子線」で治療できる可能性がある
それぞれの治療法の侵襲(体への負担)の大小は以下のイメージ
早期有害反応(治療中~治療直後)
化学放射線治療 : 大きい
外部切開術 : 大きい
経口手術 : 小さい
頸部郭清 : 大きい
陽子線 : 小さい
後遺症のリスク
化学放射線治療 : 大きい
外部切開術 : 大きい
経口手術 : 小さい
頸部郭清 : 内容次第
陽子線 : 小さい
出典:東京医大HP
やはり、ダビンチ手術か内視鏡手術、又は陽子線治療に強く興味がわきます。
ダビンチXi
これは、セカオンドオピニオンしかない!と思い、診察日を迎えます。
次回診察日
医師は、私が化学放射線治療を始めるものと思い込んでいるようなので、
以下を質問しました。
質問1:ダビンチ手術という低侵襲な治療があるらしいのですが?
回答:
リンパ(への転移が)あるから、ダメでしょ!!
私の心:
え?ダメって何?
リンパへ転移してるとダビンチ手術できないのか。。。
くー!、残念過ぎる(><)
質問2:陽子線治療は副作用や後遺症が少ないと聞きましたが?
回答:
骨が腐りますよ!
パワーも強すぎるし!
リンゴを核爆弾で破壊するようなもんです!
私の心:
えええええ?????
医師:
ダビンチも陽子線も、原発だけなら良いんですよ、でも青めがねさんはリンパ転移があるから無理でしょ?
私:はぁ、そうなんですか。。。
少し言ってる事が変わりましたが、ダビンチにも陽子線にも反対のようです。
すると、
医師:
セカオンドオピニオンされたらいかがですか?
私はセカオンドオピニオン推奨派で、納得して治療に臨んで頂きたいです。
大阪がんセンターに行かれたらいかがでしょうか。
あそこは関西で最もがん治療の実績があるし、
実は私、大阪がんセンターに20年務めてからこの病院に来たので
がんセンターの事はよく分かっています。
そこで納得できるまでお話を聞かれたら良いと思います。
私:
そうなんですか!
ぜひよろしくお願いいたします!
こんなやりとりで、聞きたい治療法を決めもせず、
大阪がんセンターへセカオンドオピニオンの予約を入れて頂きました。
ちなみに、
この病院(最初の病院)は、ダビンチも設置されている病院なんですが、
耳鼻咽喉科・頭頚部外科はダビンチに対応していないため、
ダビンチによる「TORS」は諦めるしかありません。
では、ダビンチではなく口腔内視鏡による手術「TOVS」は
できないか気になったので医師に「手術はできないですか?」
と聞きましたが、はっきりと「できない」と言われました。
続く