中咽頭がんになって最も迷い、悩んだこと、それは
治療法をどうするか。
ガンは放っておくと進んでしまうので、診断が確定したら早急に治療方法を選択し、
速やかに治療を開始しなければなりません。
私の中咽頭がんの診断は、
原発は2cm以下、
リンパ節に転移がありますが、原発と同じ側に6cm以下が1つ、
遠隔転移は無し、
なので、P16陽性 T1N1M0となり、ステージ1でした。
中咽頭がんのTNM分類は、2017年に大きく変更され(UICC第8版)、HPV関連中咽頭がんは独立した項目として分類されています。
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科学的根拠(エビデンス:あるテーマに関する試験や調査などの研究結果から導かれた、科学的な裏付け)に基づいた観点で、現在利用できる「最良の治療」であることが示され、多くの患者に行われることが推奨される治療
納得がいきません。
調べてみると
ガン告知を受けてから、P16中咽頭がんT1N1と診断が確定するまでは、
検査検査の繰り返しで10日程度掛かりました。
今のご時世、10日間もあればネットで検索しただけで
相当な量の情報に触れることができます。
事実、青天の霹靂だったガン告知からわずか10日の間に、
中咽頭がんのTNMとステージ分類、幾つもの治療法、
それぞれのメリット・デメリットはかなり把握していました。
治療の成果(きちんと治療できる、再発しない)が最も重要なのは
当然として、口腔内と喉の病変の治療なので、治療によっては
様々な副作用があり、
場合により多くの後遺症が残ることが分かりました。
標準治療である化学放射線療法の代表的な後遺症は
・味覚障害
・唾液減少
・耳鳴り
・一生涯続く顎骨壊死のリスク、等々
結構なレベルの後遺症があり、
コロナになった時に味覚障害が出て辛い思いをした事が
頭を過り、大きな葛藤がおきます。
しかも、ネットやX(旧Twitter)、アメブロで調べれば調べるほど、
味覚障害と唾液減少に苦しんでいる人が多く居られることが分かりました。
これらの他に、副作用(治療中に発現する有害反応)として、
口内炎と喉の炎症、肌の炎症、照射部(特に後頭部)の脱毛。。。
副作用は回復が早いようですが、後遺症の回復は大きな個人差があり、
最悪の場合は味覚を失う可能性もあるのかと思うと。。。
当然?ながら、これは避けたい、後遺症を回避したい!
との考えが頭を過ります。
このままではいけない、納得して治療を受けたい!
との思いが強くなりました。
続く