良く言われる「青天の霹靂」という表現がふさわしいのか、

 

 

衝撃の癌告知でした。

 

 

そして、今告知を受けたのは、「リンパ節」を生体検査して「クラス4」だったということだけです。

(生体検査結果の「クラス」に関しては以下をご確認ください)

 

がんのクラス

パパニコロウ分類法
クラスⅠ:正常細胞(異常なし)
クラスⅡ:異型細胞は存在するが、悪性ではない
クラスⅢ:
  Ⅲa 軽度・中等度異型性(悪性を少し疑う)  
  Ⅲb 高度異型性(悪性をかなり疑う)
クラスⅣ:悪性細胞の可能性が高い、あるいは上皮内がん
クラスⅤ:悪性と断定できる異型細胞がある
(正常・良性、良悪性鑑別困難、悪性疑い、悪性という4段階の分類法を使うこともあります)

 

がんメディカルサービスより抜粋
 
 
 
 
クラス4なので、この段階で事実上ガンが確定です。
 
 

そこからの記憶は曖昧なところもありますが、

 

 

言われるがままに検査を受けました。

 

 

 

まずは、原発探しから。

 

 

少し専門的な話で、
 
 
医師
「今回リンパ生検で見つかったガンは、「原発」と呼ばれるガンの本体ではなく、何処かから転移してきたものなんです。」
 
 
「ですから、この他に何処かにガン本体があるので、それを見つけないといけません」
 
 
 
えええええ!!!!!ガーン
 
 
すでにガンが見つかって衝撃的にショックを受けているのに、更に別にガンがあるの????えーんえーん
 
 
しかも「転移」って、ヤバいやつなんじゃ???
 
 
心は完全にキャパオーバーチーン
 
 
 
 
放心状態ですが、更に医師は続けます
 
 
 
「今回見つかったガンは扁平上皮癌といって、
 
 
原発は○○○にできる事が多いんです」←○○○は覚えていませんが、たぶん頭頸部と言われています。
 
 
 
 
そこで、数年前からか喉の側面の穴の中(扁桃)に違和感があることを
 
 
先生に伝えました。
 
 
すると隣の診察室から別の先生が来られて、「それだな!」と言って
 
 
診察を交代されました。
 
 
 
 
内視鏡で口腔内と喉の奥を見るも、何も見つからないので、
 
 
「舌をガーゼで持って引っ張って下さい」と言われ、
 
 
言われた通りに。
 
 
 
医師「あー」と言って下さい
 
 
私「あーーーー」
 
 
医師「えー」と言ってー
 
 
私「えーーーー」
 
 
医師「もう一回あー」。。。
 
 
私「あー」
 
 
 
 
 
そして、ものの30秒程度で
 
 

「あ、ありますね」と言って

 

 

今度は手袋をはめて指先を扁桃の奥をグリグリ。

 

 

 

軽く触っただけで血が滲んでおり、

 

 

医師「おっしゃる通り扁桃の奥に何かあります。通常は今のように軽く触るだけで血が出ることは無いので、この腫瘍が間違いなく原発だと思います」とのこと。

 

 

 

で、見当を付けた場所を生検する必要があるので、

 

 

その場所から細胞を小さなペンチみたいな器具で掴み取ります。

 

 

 

細胞を摂る時は麻酔をしたかどうかすら覚えていませんが、

 

 

かなり痛くて苦しく、嘔吐反射もあり、よだれと涙が沢山出ましたえーん

 

 

改めて生検に出して、この細胞がガンであるかどうかを確認することに。

 

 

 

 

そこからの説明で、まず間違いなく扁桃にできるガン、

 

 

「中咽頭がん」ですね。とのこと。

 

 

 

 

中咽頭がんは食道や胃に転移が見つかることもあるので、後日内視鏡で検査が必要、

 

 

今日時間があるならすぐにCTを撮って、採血とレントゲンも。

 

 

その後はMRIで、後日予約が取れればPET-CT。。。。。等々と続きました。

 

 

ガンを経験された皆さまが経験された検査ラッシュになりました。。。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

結果的に、私の中咽頭がんは

 

 

p16(+) T1N1M0でステージ1でした。

 

 

CT、MRI等の検査で判明した内容では、

 

 

原発はT1(2㎝以下)、リンパ節はN1(病変サイズは6cm以下)なので、

 

 

病期はステージ1です。

 

 

 

扱いとしては「早期」となる様ですが、

 

 

決して「早期発見」だったとは考えてません。

 

 

 

 

 

初めて首のリンパにしこりを感じ、腫れが治らないなーと思い始めたのは

 

 

2023年3月頃です。

 

 

5月にお医者さんへ行きましたが経過観察となり、

 

 

紆余曲折がありながら、ガンと診断されたのは11月22日。

 

 

実に8か月半も経過しています。

 

 

 

 

この間に体感できた事は、

 

 

リンパの腫れが引かない、

 

 

それは痛くない、

 

 

そして硬い、

 

 

大きさは変わらない?

 

 

いや、ほんの少し大きくなってる?程度です。

 

 

 

 

原発は扁桃の奥にありましたが、飲み込みや発声、その他、

 

 

生活を送ってて、全く違和感はありませんでした。

 

 

また、内科医によるCT診断、

 

 

消化器内科による内視鏡診断、

 

 

町の耳鼻咽喉科医による口腔内と喉の内視鏡診断、

 

 

顔面神経麻痺の治療を担当してくれた、急性期型病院の

 

 

耳鼻咽喉科・頭頸部外科の専門医による内視鏡検査

 

 

いずれもガンは発見されませんでした。

 

 

消化器内科と耳鼻咽喉科の医師には扁桃の奥の違和感を伝えたうえで、

 

 

内視鏡検査を受けたんですけどねぇ。。。チーン

 

 

 

 

それほど、初期の中咽頭がんを発見するのは難しいんですね。

 

 

頭頸部外科の「専門医」、耳鼻咽喉科の「専門医」が、診察しても

 

 

素通りしてしてしまう。

 

 

扁桃の奥の「陰窩」と呼ばれる小さな窪みにできるガン

 

 

舌を引っ張り出して、「あー」、「えー」と言って喉の形を変えて初めて

 

 

顔を出すガン

 

 

それが初期の中咽頭がんだったようです。

 

 

 

 

人により、リンパ節の腫れが急激に大きくなったり、

 

 

玉子サイズやテニスボールまで大きくなって

 

 

ガンが判明する事もあれば、

 

 

私のリンパ節の腫れは診断確定時点では30㎜以下、

 

 

触った感じでは20~25㎜のアーモンドチョコサイズでした。

 

 

これでも十分大きいのですが、上記の通り、

 

 

耳鼻咽喉科、頭頸部外科の「専門医」ですら発見できなかったんです。

 

 

 

 

「頭頸部腫瘍」の専門医なら違ったかもしれませんが、

 

 

これは患者側でコントロールできないので、

 

 

どうしようありません。

 

 

もしも、私の中咽頭がんを確実に、早期発見できた方法があるとすると、

 

 

PET検査だけだったと思います。

 

 

 

 

私はこれだけの期間、ガンを置いていました。

 

 

幸い、原発は大きく広がっていませんでしたが、

 

 

頸部郭清で摘出し、病理検査した病変リンパ節のサイズはなんと40㎜!

 

 

手術前日の画像検査よりも大きいんです!

 

 

にも拘わらず、節外浸潤はしていませんでした。

 

 

これは幸運だったと考えています。

 

 

 

少なくとも、異変を感じた昨年5月にしっかりとした検査を受けていれば、

 

 

原発、リンパ節の病変共にもっと小さかったはず。

 

 

その分、今後の再発や転移のリスクも小さくなりますもんね。

 

 

さて、同じ話がループしてる気がするので、この話はこのくらいで。

 

 

今後はどんな軽微な異変も見逃さず、

 

 

きっちり納得のいく検査を受けると心に誓いました!