突然ですが、皆さん釣りの最中は携帯電話は持ち歩いていますか?
僕は以前は釣りを楽しみたいので釣り中は電話を切るかマナーモードにしていましたが、最近はそうもいかなくなりました。
出来るだけ、仕事に自分の電話番号は使わないようにしていましたが、こちらもそうもいかなくなり、仕事の電話も携帯でうけるようになり、メールも携帯に見れるようにしたためです。
これは、本当に気が休まらなくなりますね。
携帯やメールが無い時代なら、事業所に電話して不在なら仕方ない―で済まされたのでしょうが、今はメールを打てば言ったことになります。終業後や休みの日に仕事の電話や、「明日までに云々」のメールを携帯で見た時の萎え方と言えばありません。
本当に、携帯というのは便利なようで、自由を奪うものです。
皆さんもそう思うことは多いのではないでしょうか?
さて、愚痴になりましたが、最近釣りでその「携帯」がキーポイントになったことが相次ぎました。
まずは、GW後半初日に行ったチヌ釣り。
今年は好調の乗っ込みチヌ。GW初日でテンションも高く気合を入れて狙います。
で、釣り始めて5投目くらいで携帯に着信。見ると、仕事の電話。
「ちっ、連休初日、しかも釣り中に…」
と思いながら、電話を受けて対応。
仕掛けは海に入ったまま通話をしていると…
「?」
竿先(ウキは沈めて釣っている)にアタリが…
片手で合わせると乗りました。
竿でためながら「すみません。ちょっといま運転中なのですぐにかけ直します。」とうそをつき、電話を切って慌ててやり取り。
釣れました。
「いや~、片手間で釣るのお~。」と同行者たちは大笑い。
しかし、仕事の電話を受けながら釣ったチヌは気分の良いものではありません。
その後、しばらくアタリは無く…それでも電話はポツポツ鳴ります…
で、また着信。
今度は仕事ではなく、釣友のS君から。ヒラメやコチがよく釣れたのだと言います。
チヌじゃなくてそっちに行けばよかったな…
と思っていると、糸がスーッと走って…
「あ!喰った食った!」
なんとまた電話中にヒット。
同行者たち「お前、また仕掛けを入れたまま電話しとるけえ、また釣れるんじゃないかと話しとったんよ。ほんとに釣るとは!」と爆笑。
「Sくん釣れたで。あんたの電話のおかげじゃ。」と折り返りお礼を言います。
で、もう一枚追加して終了したのですが、最後の一枚のアタリがあったのも電話ではないですが同行者との会話中でした。
結論「竿先を見つめて殺気を出しとったら釣れんのんじゃろおなあ…」
で、それから数日後の連休明け。
事務所を閉め、仕事帰りに海に立ち寄り、シーズンの始まった春アオリを夕マヅメに狙います。
釣り場について準備をしていると電話…
仕事の電話で結構長い…夕マヅメの短いゴールデンタイムなのに…この間に5投は出来たでしょう。
で、ようやく釣り開始も時間はもう7時すぎ。暗くなるまで15分くらいしかありません。
一投目を投入してシャクっているとまた着信!
「ああ~!もう!」
と思ったら、またしても釣友のS君。
前回の事もあったし、話しながら片手でエギング。
片手でスラックジャーク、糸ふけは太ももでハンドルを回してとっていると…
糸がスーッと走って…
「ありゃ!やっぱり乗った!」
チヌの時とまったく同じパターン!
釣れました。1.5㎏はあるかな?
S「俺のおかげじゃね。」
あ「あんたの電話は良いみたいじゃ。これからさいさい電話してちょうだい。」
S「しかし電話をしながら釣るのはすごいね。」
あ「でも、両手で集中してやっとる時は釣れんの。」
釣り中にかかって来てうっとうしい電話も、時によっては釣果の前触れかもしれない…というお話でした。